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とうとう上場、快進撃のメルカリに死角はないのか?

6月19日(火)15時23分配信 THE PAGE

 日本では数少ないユニコーン企業(未上場でありながら、時価総額が10億ドルを超える企業)といわれたフリマ・アプリのメルカリが19日、東証マザーズに上場しました。初値は公開価格の3000円を上回る5000円となり、時価総額は6500億円を突破しました。快進撃のメルカリに死角はないのでしょうか。
メルカリ、東証マザーズに上場(写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ)
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メルカリ、東証マザーズに上場(写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ)
 よく知られているようにメルカリはフリマ・アプリでは圧倒的なシェアを持つ企業です。事業開始からわずか5年で1000万人の利用者を持つプラットフォームに成長しました。メルカリを通じて売買される品物は、すでに年間3000億円程度の規模になっていると推定されます。

 業績はまだ赤字ですが、売上高は着実に伸びてきており、事業は順調に推移しているといってよいでしょう。同社では調達した資金を米国など海外事業に投資するとしています。国内では他社を圧倒していますから、国内事業については順調に推移する可能性が高いと考えられます。そうなってくると、今後の業績のカギを握るのは海外事業ということになります。

 米国でのアプリのダウンロード数は3700万に達しており、この点では順調に推移しているように見えます。しかし、日本とは異なり、米国ではまだ十分に収益になるレベルには達していません。米国は日本と比較して中古品の売買が活発な国ですが、日本ほどの急拡大が実現できていないのは、皮肉にも米国の中古品市場が活発であることが原因といえそうです。

 米国にはeBayというオークションサイトがありますが、日用品を自宅のガレージで売るなど、事業者を介さない中古品の売買も活発です。こうした中で、シェアを拡大するためには、eBayといった大手のオークション企業だけでなく、ネット以外の個人間売買も一種の競合となってしまいます。その意味では、事実上、ヤフーオークションしか競合がなかった日本市場と比較すると、シェアの拡大は容易ではないかもしれません。

 楽天は一時期、積極的に海外進出を試みましたが、多くの国から事実上の撤退を迫られました。メルカリは当初からグローバルサービスを目指しており、楽天の轍は踏まない意向と考えられますが、日本のサービスが世界展開できた例は少ないというのが現実です。いずれにせよ、現在の株価を維持できるかは、海外事業の進捗にかかっていることは間違いなさそうです。

(The Capital Tribune Japan)

最終更新:10月1日(月)17時47分

THE PAGE

 

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