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50代は老後資金を作るラストチャンス

6月18日(月)18時30分配信 あるじゃん(All About マネー)

◆50代で貯金がない人はまずは自分の老後をシミュレーションしてみよう

50代は老後資金を作るラストチャンス
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50代は老後資金を作るラストチャンス
50歳から定年を迎えるまでの10年間で、いくらの金融資産を作れるのか。まずは具体的な数字を用いて、現実を知る必要があります。

最近はインターネット証券会社など、金融機関のホームページを見ると、毎月一定の積立金を、一定のリターンで、ある期間運用した場合の元利合計額を簡単に計算してくれるシミュレーションがあるので、これを利用してみましょう(以下の計算はすべて、野村証券の「みらい電卓」で計算してみました)。

50歳で貯蓄額ゼロ。これから10年間である程度、資金を作ろうと考えているAさんは、積立をスタートさせました。積立金額は月7万円。さて、60歳になった時、いくらになっているでしょうか。

まず、単純に現金を貯めていった場合は、7万円×12カ月×10年なので、合計で840万円になります。

これを銀行の定期預金で積立した場合、利率は1年もので年0.025%ですから、合計額は841万1000円。この超低金利のため、銀行預金で運用してもタンス預金とほとんど変わらない結果でしかありません。

だから、多少のリスクを負ってでも、投資信託などで運用せざるを得ないわけです。仮に年平均4%の収益性を持つ投資信託で運用し、上記と同じ条件で合計額をシミュレーションすると、1034万2000円になります。

◆50歳から始めても遅くはない

定年は、給与所得者にとってある意味、人生の大きな区切りになるわけですが、それまでのラスト10年間で、貯蓄ゼロ状態から奮起して1000万円程度の資産を築ければ、退職金と公的年金を合わせて、何とか無事に老後生活を送れる見通しはできそうです。

仮に退職金額が2000万円であれば、それまでの10年間で貯めた1000万円と合わせて3000万円の現金プールが出来ます。これを毎月取り崩していった場合、どの程度持つのでしょうか。

この場合、重要な変数は「自分が何年生きられるのか」という点に尽きますが、一応90歳まで生きることを前提にして、3000万円を年平均4%で運用しながら毎月一定額を取り崩し、30年後に0円になる取り崩し額を求めてみましょう。すると、毎月14万3000円という数字が計算できます。

公的年金の支給額がいくらになるのかは、加入年数や仕事によっても異なりますので一概にはいえませんが、22歳大卒で38年間、厚生年金の掛け金を払い込んできたとしたら、恐らく月額20万円程度は支給されると思います。

でも、大半の人にとって公的年金だけで老後の生活をしていくのは困難でしょう。だから退職金と、退職前に少しずつ貯めたお金を少しずつ取り崩して、公的年金だけでは足りない分に補てんする必要があります。公的年金の給付額が月20万円で、これに前述した14万3000円を取り崩していけば、34万3000円を毎月の生活費として捻出できます。これなら贅沢をしない限り、何とか生活できる金額でしょう。

ちなみに、定年まで全く蓄えがなく、退職金2000万円だけを年4%の平均利回りで運用し、30年間取り崩していった場合、毎月の取り崩し可能額は9万5000円です。公的年金が月20万円だとすると、毎月の生活に回せる金額は29万5000円。全く生活できない金額ではありませんが、出来ればもう少し欲しい、という印象を受けます。

よく耳にするのが、「もう50歳だし、今さら積立投資をしても手遅れじゃないか」ということですが、決して手遅れではありません。月7万円の積立資金を捻出し、年平均4%で運用出来れば、10年間で1000万円超の老後資金が作れます。この1000万円を持っているのと、持っていないのとでは、定年後30年間の人生設計は大きく変わります。あきらめずに、まずは積立投資を始めてみましょう。
鈴木 雅光

最終更新:6月18日(月)18時30分

あるじゃん(All About マネー)

 

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