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利上げ加速、近づく「終着点」=困難さ増す政策運営―米FRB

6月14日(木)15時00分配信 時事通信

 【ワシントン時事】米国の中央銀行に当たる連邦準備制度理事会(FRB)は13日、今年2回目の利上げを決めた。好景気を背景に、今年の想定利上げペースは従来の計3回から4回に加速した。ただ2015年末に始まった利上げから約2年半。利上げの「終着点」が近づく中で、政策運営の難しさが増している。
 「最大のポイントは経済が極めて好調であることだ」。パウエル議長は記者会見で、10年前に起きた深刻な金融危機からの回復が続く景気に強い自信をのぞかせた。FRBは、減税や歳出拡大策を通じて企業投資、個人消費が盛り上がるシナリオを描いている。
 景気拡大が勢いづくとの予測を反映し、今年の利上げを計4回以上と見込んだ政策会合の参加者は7人から8人に増え、19年も3回を維持した。
 一方で、15年末以降の利上げは計7回となり、金利は実質ゼロから年1.75~2.0%まで上昇。今回FOMC後の声明から「政策金利は長期的な水準を下回り続ける」との文言が消え、パウエル議長は、景気を過熱させず減速もさせない金利水準に近い将来到達すると、「利上げ打ち止め」に言及した。
 しかし、賃金の伸びは力強さを欠き、利上げペースの加速が必要かどうか不確実さが残る。中国などとの貿易摩擦、アルゼンチンを含む新興国経済もリスクとしてくすぶる。
 パウエル議長は来年、定例記者会見を現在の年4回から8回に増やす考え。一段と慎重な政策が必要になる環境に直面し、市場に広がる「政策が変更されるのは会見のある会合」との先入観を排除し、柔軟な政策運営を確保する狙いだ。 

最終更新:6月14日(木)15時00分

時事通信

 

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