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24歳、新卒で入った会社は時給900円。貯金できない

5月26日(土)22時20分配信 あるじゃん(All About マネー)

◆もっと稼ぐには転職だと思いますが、一歩が踏み出せません

皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。今回の相談者は、新卒で就職した勤務先の時給が900円。2年間勤務して、貯蓄するどころか学生時代に貯めた貯蓄も半分に減ってしまったという24歳の会社員女性。転職すべきがどうか、ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。
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皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。今回の相談者は、新卒で就職した勤務先の時給が900円。2年間勤務して、貯蓄するどころか学生時代に貯めた貯蓄も半分に減ってしまったという24歳の会社員女性。転職すべきがどうか、ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。
皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。今回の相談者は、新卒で就職した勤務先の時給が900円。2年間勤務して、貯蓄するどころか学生時代に貯めた貯蓄も半分に減ってしまったという24歳の会社員女性。転職すべきがどうか、ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。

※マネープランクリニックに相談したい方はコチラのリンクからご応募ください(相談は無料になります)。
https://sec.allabout.co.jp/post-form/form/22

▼相談者

がっちゃんさん(仮名)
女性/パート・アルバイト/24歳
四国/賃貸住宅

▼家族構成

一人暮らし

▼相談内容

社会人3年目です。貯金が全く出来ない状況です。私の両親は、学生以外は家に置かない主義なので、実家暮らしは不可能で、今は新卒と同時に入社した会社で働いていますが、未だパート扱いで正社員に中々なれません。時給900円で働いているので、多く稼げても交通費込みで15万円が限界です。色々自分なりにやりくりしているのですが、毎月赤字で、学生時代に貯めた200万円も、引っ越し費用や毎月の赤字補填、特別費などの支出により半分以下になってしまいました。

▼マネーデータ

相談者「がっちゃん」さんの家計収支データ
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相談者「がっちゃん」さんの家計収支データ


▼家計収支データ補足

(1)現在の勤務先での正社員登用について
約束されているかは不明。書面はなく、口頭だったとのこと。社員数が少ない事務所で、相談者は資格を活かして働いている。正社員となった場合、手取り16万円、ボーナスは年間40万円くらい。社会保険には現時点で加入。

(2)加入保険の保障内容について
本人/個人年金保険(加入H28年4月、保険料の払い込み60歳まで、年金支給60歳から10年間、年額48万円)=保険料・月額8376円

(3)自動車保険が割高な理由
以前保険を使用したため、等級が下がった。車両保険も含んでいる。

(4)車の必要性について
相談者コメント「実家が田舎で、ずっと車のある生活をしてきたため、車を手放すことに抵抗があります。平日に使うこともありますが、休みの日など県外にドライブへ行ったりするのが趣味になっていたり、週末に大量に買い物へ行くなどするので手放したくないのが現状です。かといって、今現在不便な場所には住んでいなく、公共交通機関までは近いです。ただ、関東などと違い、何処へでも電車やバスで行けるほど交通機関が整ってないので、微妙なところです」

(5)転職について
相談者コメント「考えていますが、まだまだ知識がないのが現状です。アシスタントとして働いているため、経理の知識は多少はあると思いますが、今の職場でもう少し知識を蓄えたい気持ちもあります。東京などに出てみたいなとは思いますが、お金の問題等や、家族と離れる寂しさなどから、中々踏み出せないでいるのが現状です」

▼FP深野康彦の3つのアドバイス

アドバイス1 収入アップしか現状を打開できない
アドバイス2 エリアは東京も含め、まずは情報収集を
アドバイス3 転職活動は早目に着手すべき

◆アドバイス1 収入アップしか現状を打開できない

結論から申し上げれば、今後貯蓄をしていくためには転職することがもっとも有効な手段だと思います。その理由ですが、まず家計支出をこれ以上削ることが難しいからです。家計の見直しについて、工夫の余地があるとすれば、通信費くらいでしょうか。金額だけで言えば、クルマを手放すことがもっとも効果的ですが、がっちゃんさん本人にとって、生活に必要であり、なおかつご自身の行動範囲を広げ、運転そのものが楽しみにもなっている点を考慮すれば、これをカットして生活が味気ないものになるのはかえってマイナスだと考えます。

また、賃貸から実家に戻ることができれば、家計はラクになりますが、通勤ができるか不明ですし、そもそも社会人になったら実家からは出るように言われているのであれば、戻れなくても仕方がないということになります。

理由のもうひとつに、現在の職場環境があります。正社員になった場合、生活費が変わらないなら、毎月2万円貯蓄ができます。ボーナスからは半分ちょっとできれば年間50万円。10年で貯蓄は500万円になります。これはこれでまとまった額ですが、懸念としては、まず正社員になれる確約がないこと。また、仮になれたとして、それが数年先であれば、その間は結局、今の生活を強いられます。つまり、現在の職場で正社員登用を待つこと自体、リスクを抱えていることになるわけです。

◆アドバイス2 エリアは東京も含めて、まずは情報収集を

がっちゃんさんが転職に切り出せない理由は、社会人としてのキャリアがまだ不足している点が大きいとのこと。今後、どのようなキャリアを目指し、現在の職場でどのような業務をされているかはわかりませんが、すでに2年以上社会人を経験し、簿記の資格を活かした仕事をしている。それだけでも、一定のアピールポイントになるはずです。そもそも「時給900円で2年間、アルバイトをしている」という時点で、転職の動機としては十分ではないでしょうか。

また、家族と離れることにさみしさもあると言われていますが、であれば県内で探して、しかし、さらいいい待遇、条件を目指すなら、東京および首都圏に転職エリアを広げてほしいと思います。転職要件は、正社員であること。どうしてもそれが難しいなら、契約社員でも厚生年金には加入できる職場であること。これは外せない要件です。

東京で仮に働くとすれば、社員寮があれば別ですが、一般には確実に住宅コストがアップします。しかし、おそらく東京ではクルマは不要になります。また、収入は確実に上がるわけですから(それでなくては東京で働く意味がない)、家計はあきらかに今より余裕が生まれるはずです。

◆アドバイス3 転職活動は早目に着手すべき

今、着手すべきは、転職のための情報収集です。そして、希望する求人が見つかれば応募し、面接を受けるといった実際の活動です。もちろん、焦る必要はありません。しかし、行動は早い方がいいと思います。せっかく学生時代に貯めた手持ちの貯蓄も、そう長くは持ちません。年内には決めるぐらいの気持ちで活動してください。

また、きちっと家計管理ができるがっちゃんにとって、大敵はストレスです。ストレスから、違う病気も併発してしまう。結果、収入が1カ月でも途絶えてしまうとすれば、それは今の家計にとって大きな痛手です。絶えず、健康管理にも気を配ることが大切です。最後に、医療保険には加入しておくといいでしょう。保障は入院給付が日額5000円。それ以上は要りません。終身保障終身払いの医療保険で、保険料は2000円以内に収まるはずです。あるいは共済でも構いません。

◆相談者「がっちゃん」さんから寄せられた感想

先生に診断してもらい思ったのは、やっぱり転職がキーになるんだなと思いました。生活費で削るのが難しいということは、無駄遣いと言うほどお金を使っているわけではなかったようなので嬉しく思います。職場の雰囲気を見つつ、転職活動を始めて行こうと思います。仮に転職に成功しお給料が上がっても、生活水準は今のままにし、少しでも多くのお金を貯めれるように頑張っていきたいです!

教えてくれたのは……深野 康彦さん

マネープランクリニックでもおなじみのベテランFPの1人。さまざまなメディアを通じて、家計管理の方法や投資の啓蒙などお金周り全般に関する情報を発信しています。All About貯蓄・投資信託ガイドとしても活躍中。近著に『55歳からはじめる長い人生後半戦のお金の習慣』(明日香出版社)『あなたの毎月分配型投資信託がいよいよ危ない!』(ダイヤモンド社)など

取材・文/清水京武
あるじゃん 編集部

最終更新:5月26日(土)22時20分

あるじゃん(All About マネー)

 

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