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欧州市場サマリー(16日)

5月17日(木)4時12分配信 ロイター

[16日 ロイター] - <ロンドン株式市場> 続伸して取引を終えた。技術供与契約を獲得したソフトウェアのマイクロフォーカス<MCRO.L>が買われたほか、鉱業銘柄も値を上げた。

マイクロフォーカスは6.2%上昇し、約2カ月ぶりの高値をつけた。4000万ドル規模の技術供与契約を、想定より早く結んだ。マイクロフォーカスはこれによって上半期収益が改善すると述べた。

アングロ・アメリカン<AAL.L>やグレンコア<GLEN.L>、リオ・ティント<RIO.L>などの鉱業大手も値を上げた。この日発表された中国主要70都市の新築住宅価格の伸びが加速したことを受け、銅価格が持ち直したためだ。

高級ブランド、バーバリー<BRBY.L>は3.6%上昇した。業績が市場予想を上回ったことが好感された。

中型株ではアイルランドのブックメーカー(賭け業者)、パディパワー<PPB.I>が6.3%上昇。米最高裁が14日、ネバダ州以外でスポーツ賭博をすることを認めないという連邦法を無効にするニュージャージー州の法案を承認したことで、全米レベルにおけるスポーツ賭博の合法化への道を開いた。これを受けパディパワーは、米国のスポーツ賭博市場に参入するため、米事業とファンタジースポーツ企業のファンデュエルの合併・買収(M&A)を協議していると発表した。

一方、中型株の住宅建設企業クレスト・ニコルソン<CRST.L>は12.8%急落。建設費の上昇で住宅の価格設定が厳しい状況になっていると指摘した上で、営業利益の通期見通しを引き下げた。

<欧州株式市場> まちまち。ユーロの下落に伴い、ドルで収益を上げる銘柄が買われた。一方、イタリア株は売られた。

ドルはこの日、主要通貨に対して5カ月ぶりの高値を付けた。

この日はイタリア株が振るわなかったものの、イタリアの石油サービス会社サイペム<SPMI.MI>が12.2%上昇した。バーンスタインが投資判断を「アウトパフォーム」に引き上げたことが好感された。バーンスタインは低迷が続いていたイタリアの石油サービス産業の回復について前向きな見方を示した。

イタリアの主要株価FTSE・MIB指数<.FTMIB>は2.32%低下。3月の総選挙以降では最大の下落率となった。連立協議を進めるイタリアの極右政党「同盟」と大衆迎合主義(ポピュリズム)政党「五つ星運動」が、15%の均一税率や新たな社会保障の導入のほか、不評な年金改革を撤回することを提唱し、政治的先行き不透明感が高まった。イタリアの銀行株<.FTIT8300>は3.68%下落。銀行はイタリア国債の保有率が高いため、政治的リスクを見極める判断基準となる。

<ユーロ圏債券> イタリア国債利回りが急上昇。イタリアで連立協議を進めるポピュリズム政党「五つ星運動」と極右政党「同盟」が欧州中央銀行(ECB)に対し、イタリアの債務2500億ユーロの免除を要請する方針と報じられたことが材料となった。

報道はハフィントン・ポスト・イタリアによるもので、両党が協議中の草案を入手したという。

これについて「同盟」のボルギ報道官はロイターに対し「債務免除はいかなる公式案にも見られていない」と説明。「われわれが提案するのは、欧州連合(EU)安定協定に伴い、各国の対国内総生産(GDP)債務比率を算出する上で(ECBの)量的緩和の下で購入された債券を考慮しないようにすることだ」と述べた。

報道によると、両党は「通貨同盟からの離脱を可能とする経済・司法手続きの導入」も提案している。

大和キャピタルマーケッツの経済調査部長、クリス・シクルナ氏は「ECBによる買い入れが継続するかぎり乱暴な売りは出ないと思われるが、財政上無責任な政策やECB・EUとの対立が表面化すれば、イタリア国債のスプレッドは急激に拡大する恐れがある」と述べた。

ロイターデータによると、イタリア10年債利回り<IT10YT=RR>は約19ベーシスポイント(bp)上昇し2.13%と3月初旬以来の高水準。一日の伸びとしては2017年3月以降で最大となった。

ドイツ国債との利回り格差は前日の129bpから148bpに急拡大し、3月4日の総選挙以来の高水準となった。

IHSマークイットによると、信用リスクを取引するクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場で、イタリア国債が債務不履行(デフォルト)した場合の損失補填の保険料にあたる保証料率(プレミアム)は102bpと3月末以来の高水準を付けた。

ロイターデータによると、イタリア2年債利回り<IT2YT=RR>は約20bp上昇し0.116%と、2017年5月以降で初めてプラスに転じた。

最終更新:5月17日(木)4時12分

ロイター

 

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