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株式明日の戦略-円安は好感できず3桁下落、目先は米国株にらみの展開が続くか

5月16日(水)23時58分配信 トレーダーズ・ウェブ

 16日の日経平均は続落。米国株安を嫌気して売りが優勢。1-3月期GDPも弱めの内容で、押し目買いは手控えられた。一方、ドル円の110円台乗せが下値を支える材料になり、場中はこう着感の強い地合いが続いた。後場も動意は限定的であったが、マイナス圏でさえない動きが続く中、やや売りの勢いが強まる展開。終盤にかけては見切り売りに押され、下げ幅を3桁に広げた。業種別では医薬品、保険、サービスなどが上昇しており、鉱業、倉庫・運輸、情報・通信などが下落している。新日鉄住金が完全子会社化することを発表した日新製鋼が、後場の売買停止明け後に急騰した。反面、決算が市場の期待に届かなかったインターネットインフィニティーは終日強い売りに押され、ストップ安で終えた。

 東証1部の騰落銘柄数は値上がり890/値下がり1120と売りが優勢。着地、今期見通しとも大幅増益のリミックスポイントがストップ高。キャリアインデックスや日本電子、洋缶HDなども決算が買い材料となり値を飛ばした。エムアップはファンクラブ運営サイトとの経営統合が好感されて大幅高。リクルートHDはきのう後場に決算を受けて失速したものの、きょうは見直し買いが優勢で、商いを伴って大きく上昇した。ほか、TOBに賛同の意を示したキタムラが急伸した。一方、決算や株主還元策の内容が失望を誘った三菱UFJが大幅安。日本郵政やかんぽなども決算を受けて大きく売られた。決算では値幅を伴った下げとなったものも多く散見され、トリドールやラオックス、ノーリツ鋼機などが急落、平山HDやLCHDはストップ安まで売られた。

 日本株はドル円の110円台乗せを好感する動きも見られるかと思われたが、きょうは米国株の下落を嫌気しての売りが続いた。今晩の米国株の動きは重要。日米とも決算が一巡し、ここから6月のFOMC(12日~13日)までは、金利動向には神経質となりやすい。きょうの日本株が円安を好感してしっかりで終えていれば、良い意味での米国株離れが進む可能性が高まったが、終日弱かったことで、目先は米国株の動向に振り回されやすくなると考える。15日のダウ平均は193ドル安とそれなりに大きな下げとはなったが、パニック的な売られ方ではなく、その前まで8連騰していたことを鑑みると、調整の範囲内とも言える。現状ではクラッシュの可能性は低いとみるが、5月は「セルインメイ」の相場格言も意識される季節。米国株が連日で金利上昇を要因に大きく下げた場合には、日本株も材料出尽くし感が強まりやすく、短期的には売りに押されると予想する。米国株がしっかり反発してくれば、足元の円安も追い風に、改めて買いが入ると期待できる。ただここからは、決算集中期と比べると、外部環境の影響を受けやすくなる分、やや不安定な地合いになると考える。物色では、今回の決算は強弱まちまちであったことから、好決算銘柄や、決算後の反応の良かった銘柄を物色する流れが強まると予想する。
関口

最終更新:5月16日(水)23時58分

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