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週間為替展望(ポンド/加ドル)-英、8月利上げ期待は50%以下

5月12日(土)11時02分配信 トレーダーズ・ウェブ

◆英中銀は金融政策を据え置き、市場の8月利上げ期待は50%以下
◆加ドル、ドル高が重しも原油高が下値を支える
◆加ドル、週末のCPIや小売売上高に注目
(為替情報部・金 星)

予想レンジ
ポンド円144.50-150.50円
加ドル円83.50-87.50円



5月14日週の展望

 英中銀金融政策イベントを通過したことで利上げ後退観測を背景としたポンド売りも一巡し、市場の目線は再び英国の欧州連合(EU)離脱交渉に向けられるか。10日のイングランド銀行(BOE)金融政策委員会(MPC)会合で、大方の市場予想通りに金融政策の据え置きを7対2で決定した。経済の減速が一時的なものになる可能性があるとしながらも、利上げに踏み切る前に経済が上向くのを確認したいとの見解が示された。今後の見通しでは、インフレと成長率予想をともに下方修正した。
 金利市場では8月利上げ確率が50%以下に低下したが、カーニーBOE総裁は年末までに利上げする可能性が高いとの見解を示した。1-3月期実質国内総生産(GDP)速報値が前期比+0.1%と市場予想や前期の+0.4%から大幅に減速し、2012年10-12月期以来の低い伸びとなったが、3月上旬まで寒波が続いたことを踏まえると、5月下旬の改定値、6月下旬の確報値はマイナスに転じる可能性もある。
 クラーク英民間企業・エネルギー・産業戦略相は、英国のEU離脱に伴う今後の関税同盟の扱いについて、政府の決定は数週間後になるとの考えを示した。メイ英首相はEU離脱後もEUと円滑な貿易関係を維持できる「関税パートナーシップ」を提案したが、強硬離脱派の反対は強く、官僚らは合理的な関税手続きを実現できる代替案を模索している。4日に行われた地方選挙では労働党が大勝の期待に応えられなかった。保守党はロンドンで敗北を免れ、EU離脱派支持が多い選挙区で議席数をわずかに伸ばし、EU離脱戦略を巡り議会で強い反発を受けているメイ首相にとっては一安心する結果となった。
 加ドルはドル高地合いが継続する中、対ドルで上値が重くなっているが、独自の売り材料は限られ、下値は限定的。トランプ米大統領のイラン核合意からの離脱表明なども手がかりにNY原油先物が約3年5カ月ぶりの71ドル台まで上昇し、原油高も加ドルの下値をサポートしそうだ。カナダ中銀(BOC)は昨年7月以降に3回の利上げに踏み切り、追加利上げは今後の経済指標に大きく影響されるとしているが、2月のGDPは前月比+0.4%と市場予想を上回り、第1四半期GDPもBOCの見通しより堅調な結果が見込まれる。来週は3月小売売上高、4月消費者物価指数(CPI)の発表が予定されている。
 北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉をめぐっては7日に閣僚会合が再開し、今週いっぱい協議が行われる予定。7月のメキシコ大統領選や11月の米中間選挙を控え、早期決着への機運が高まりつつあるが、複数分野でまだ妥協点が見出せていない。一部の報道では、米当局者がNAFTA再交渉の期限を17-18日と明確に示したと伝えた。



5月7日週の回顧

 英金融政策イベントを通過しポンドは下げが一段落するも、対ドルでは約4カ月ぶりの安値水準となる1.35ドル近辺で戻りの鈍い動きとなり、ポンド円は147円近辺で上値の重い動きとなった。ドル高基調が継続し加ドルは対ドルで売りが先行するも、原油高を背景に買い戻しが入り、ドル/加ドルは1.27加ドル台に下押し、加ドル円は2月中旬以来の86円台を示現した。(了)

最終更新:5月12日(土)11時02分

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