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「福の神の取材日記」~あの企業の核心に迫る~=パルマ

4月24日(火)9時35分配信 モーニングスター

現在値
パルマ 6,700 -250
日本郵政 1,263 -7
 「相場の福の神」として活躍する財産ネット・企業調査部長の藤本誠之氏が注目企業の経営陣にインタビューし、その会社の核心に迫るシリーズ。今回はパルマ <3461> の高野茂久社長です。同社は、レンタル収納スペース(セルフストレージ)の利用者の滞納保証をはじめとするサービスを提供しています。直近では、日本郵政 <6178> 傘下のベンチャー投資ファンドと資本提携したことでも話題になりました。

<トランクルーム、開発から運営まで一貫>

 ――業界の状況を教えてください。

 「セルフストレージとは簡単に言えばトランクルームです。荷物をいったん業者が預かる倉庫業とは違い、あくまで利用者自身が管理します。本家の米国では、セルフストレージ最大手の時価総額は4兆円を超えています。世帯数当たりの普及率は米国で十分の一ほどに達している一方、日本では広がりつつあるとはいえまだ百分の一に満たず、伸び代は大きいと考えています」

<伸び代大きい日本市場>

 ――どうしてでしょうか。

 「米国でセルフストレージ市場が発達したのにはいくつかの理由があり、その多くは日本にも当てはまるためです。例えば大都市に人口が流入し過密状態になると、地価上昇によって小規模の住宅が増えます。当然、収納スペースが乏しく、レンタルスペースの需要が発生します。高齢化も大きな要因で、捨てにくい遺品の置き場所が欲しいというだけではなく、老人ホームなどの福祉施設に転居する際に家財道具を保管するためのニーズが大きいです」

 「また、日本特有の事情もあります。四季がはっきりしているため、それぞれの気候に適した衣類がどうしても収納スペースを圧迫します。また、祭事や行事に絡んでも、五月人形からクリスマスツリーまで非常に多様な物品があり、普段しまっておく場所としてトランクルームは格好です。セルフストレージの国内市場は年率7-8%で着実に成長が続いています」

<投資流入で追い風強く>

 ――今後の成長戦略について教えてください。

 「米国でセルフストレージが本格的に普及し始めたのは1980年代であり、機関投資家の資金が大量に流入したことが背景にあると言われています。日本においてもセルフストレージの発達には大規模な資金が必要と考えられるので、まずは業界を挙げて投資案件としての有望さをアピールしていく必要があります。われわれは開発から運営、アウトソーシングサービスまでをワンストップで手掛ける唯一の企業であり、追い風を十分享受することができるでしょう」

【相場の福の神チェック】

 不動産投資にはさまざまな種類がありますが、水回りがいらず、簡易な建物で営業できるセルフストレージは、土地の取得から営業開始までに要する時間が6-9カ月程度と大変短いのが特徴です。稼働率が9割を超すまで2-3年かかるとされますが、いったん満室になれば7-9%と高い利回りを期待できる物件となります。

 日本では郊外にあるコンテナを積み重ねたトランクルームのイメージが強いですが、今後は都心部でのビルタイプが一気にはやりそうです。

提供:モーニングスター社

最終更新:4月24日(火)9時35分

モーニングスター

 

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