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週間為替展望(豪ドル/ZAR)-豪ドルは国際情勢とCPIに注目

4月21日(土)11時02分配信 トレーダーズ・ウェブ

◆豪ドルは第1四半期のCPIに注目
◆シリア・北朝鮮・ロシア絡みの国際情勢が相場を左右
◆南アは世銀に続きIMFも経済見通しを上方修正

予想レンジ
豪ドル円 79.00-85.00円
南ア・ランド円 8.55-9.15円

4月23日週の展望
 豪ドルは引き続きレンジの中で方向感のない動きか。ここ数週間では、豪州の経済指標よりもトランプ米大統領が仕掛けた貿易戦争、中東情勢、それにまつわる欧米とロシアの関係悪化が相場の大きな流れを作っている。この状況は来週以降も継続されそうだ。特に豪ドルの場合は、原油や金をはじめとする商品価格の動向が影響を与えそうだ。
 17日に発表された豪準備銀行(RBA)の議事要旨は、「豪ドルの上昇は成長の鈍化につながる」「失業とインフレの改善は緩やかになる見通し」と豪ドルの売り材料を示す一方、「今年の経済成長は2017年を上回る見込み」「現在の状況を踏まえると、次の動きは利上げとの見方で一致」と豪ドルの買い材料も同時に提供したが、市場の反応は鈍かった。
 来週は豪州からは第1四半期の消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数が発表される。第1四半期はどの経済指標も芳しいものがなかったことを踏まえると、市場も大きな期待をしていないが、それ以上に弱い数字が出た場合には豪ドルの重しになるだろう。CPIの予想は前期比で+0.5%、前年比で+1.1%程度となっている。今週発表されたNZの第1四半期CPIも鈍化したことを考えると、豪州のCPIの伸びも期待できなさそうだ。
 南ア・ランド(ZAR)はレンジ内での取引か。ラマポーザ南ア大統領は、今年は3%の成長が維持されるだろうと自信を示し、海外からの投資を呼び込むための特命チームを発足させた。ズマ政権時代には政情不安から海外の投資が減ったため、それを回復させるための動きに出た。汚職まみれだったズマ政権では考えられないことであったため、ZARを買う材料になっている。世銀が今年と2019年、2020年の経済成長見通しを引き上げたことに続き、国際通貨基金(IMF)も今年の経済成長見通しを0.9%から1.5%に、2019年を1.6%から1.7%に引き上げた。南アにとっては好材料が続くが、ラマポーザ大統領は「ランド高は南アに対する信頼感を反映するが、輸出業者にとって好ましくない」と発言したように、南アもこれ以上のZAR高には懸念を示している。来週は南アから27日に3月の生産者物価指数が発表される。

4月16日の回顧
 豪ドルは小動きだった。週末に米英仏がシリアを攻撃したことで相場は不安定になり、豪ドルは明確なトレンドを作ることができなかった。ただし、依然として商品価格が堅調に推移したことや、米中貿易戦争への警戒感が一時的であれ後退したことが豪ドルを買い支えた。
 ZARは底堅く推移した。週末のシリア攻撃にもかかわらず株価が堅調だったことで、市場全体がリスクオンに傾いた。南アの3月CPIは前年比で+3.8%となり、前回値や市場予想を下回り、2011年2月以来の低い伸び率となった。インフレ鈍化は南ア経済にとって好ましく、ZARの買い支え要因となった。3月小売売上高は前月比で+1.8%となり、市場予想の+2.8%を下回った。(了)
山下

最終更新:4月21日(土)11時02分

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