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明日の戦略-日米首脳会談前で動意薄、円高一服の流れは維持できるか

4月17日(火)16時22分配信 トレーダーズ・ウェブ

 17日の日経平均は小幅に3日続伸。米国株高への反応は鈍く、前日終値近辺を挟んで一進一退。上がれば売られ、下がれば買われ、前引けでは1円高と方向感に欠ける地合いが続いた。後場は一段と動意薄となり、前場の高安の範囲内での小動き。ただ、ルネサスや決算急落銘柄など、安値圏にあったものの一角には買い戻しも入り、指数はプラス圏での時間帯が長く、小幅高で終えた。マザーズ指数やジャスダック平均も下げて終えたものの、安値からは値を戻した。業種別では石油・石炭、鉱業、食料品などが上昇しており、繊維、銀行、証券・商品先物などが下落している。証券会社がレーティングを引き上げたフロイント産業がストップ高。反面、サイバーステップは3Q決算が失望材料となって急落した。

 東証1部の騰落銘柄数は値上がり517/値下がり1497と圧倒的に売りが優勢。決算が好感された古野電気やマネーフォワードが大幅上昇。上方修正発表の新日本建物が大幅高となった。グローバルウェイは2日連続のストップ高、キリン堂が連日の高値更新と、勢いのあるところには短期資金が集中した。ほか、アジャイルメディアや和心など直近上場株に動意が見られた。一方、競合薬の良好な試験結果を受けて小野薬品が大きく売られる展開。きのう急伸したチタン2社(東邦、大阪)はそろって急落した。下方修正発表の小松ウオール工業は大幅安。株式市場の商い閑散が続く中、証券株が軒並み軟調となった。

 今週に入っての2日間は、大きく捉えれば日米首脳会談を前に様子見姿勢が強かったと言って良いのだろうが、個別はかなり動きが激しかった。これまでも、イベント前は材料のある限られた銘柄に資金が殺到する傾向はあったが、振れ度合いが一段と激しくなった印象。今後もイベントを先に控えてこう着感が強まる局面では、同様の動きが出てくる可能性がある。

 あすは日米首脳会談が注目されるが、具体的にマーケットに影響を与える材料が出てくるかは現段階では不透明。トランプ大統領のつぶやきに振り回される展開も想定される。ただ、貿易摩擦に関して圧力がかかるかもしれないという点は、株式市場でもある程度織り込んでいると思われる。そのため、日本に相当不利になるような話が出てこない限りは、大きく売られる展開にはならないと考える。特に為替動向を注視しておきたい。足元のドル円は、3月下旬の105円割れで当面のボトムを打った格好となっているが、この流れが維持できるかどうか。トランプ大統領が貿易赤字の解消を望んでいる以上、会談終了までは円安進行は期待しづらい。ただ、円高に振れることがなければ、戻り基調継続への期待が高まる。トヨタなど自動車株はこのところ非常に底堅い動きが続いており、為替が落ち着いていれば目先の悪材料出尽くし感から見直し買いも入りやすいと考える。
小松

最終更新:4月17日(火)16時22分

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