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31歳月収15万円。フルタイムで働きたいが心の病気が

4月16日(月)22時20分配信 あるじゃん(All About マネー)

◆国民年金の免除を申請。老後に向けて何ができるでしょうか?

皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。今回の相談者は、パートで働く精神疾患を抱えた30代女性。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。
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皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。今回の相談者は、パートで働く精神疾患を抱えた30代女性。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。
皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。今回の相談者は、パートで働く精神疾患を抱えた30代女性。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。

※マネープランクリニックに相談したい方はコチラのリンクからご応募ください(相談は無料になります)。
https://sec.allabout.co.jp/post-form/form/22

▼相談者

みどりさん(仮名)
女性/パート/31歳
京都府/借家

▼家族構成

独身

▼相談内容

相談したい内容は以下のとおりです。
・国民年金の免除をやめるべきか?
・収入アップの転職や社会保険や厚生年金に加入したいが、精神疾患がありフルタイムは難しいので悩んでいます。
・今の収支のバランスは今のところ悪くないと思うのですが、実家の親や自分の老後が不安です。今からどんな準備ができるでしょうか?
よろしくお願いします。

▼家計収支データ

「みどり」さんの家計収支データ
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「みどり」さんの家計収支データ


▼データ補足

(1)実家の状況と実家の相続について
実家は祖父(故人)の土地に両親が建てた持ち家で、父親(年金暮らし)と母親(自営業)が暮らしている。日常生活は問題なく送っていますが、2人とも新しい仕事や環境に適応するのは難しい。他県に住んでいる妹がいる。相続等については、なかなか家族揃って話し合う機会がない(父親と妹が不仲)が、両親の判断力も世間並みとは言えず、その点が不安。親の老後については経済的に厳しいので、ゆくゆくは実家を処分して、老後資金にすることも考えている。また、自分自身は親からの相続はあてにしていない。

(2)実家に戻る可能性について
「母にお金を要求されるため、不可能」とのこと。

(3)年金について
ずっと国民年金で、ここ数年は全額免除~半額免除が続いている。今のままでは月3万程度の受給になる。

(4)仕事の状況
現在のパートの職場は非正規であれば65歳まで勤務可能です。過去にフルタイム勤務はあるものの、精神疾患があるため、現在は週16時間勤務で仕事している。

(5)雑費等について
食費4万円を1週間に1万円の手持ち現金として医療費(年額7万円程度)、趣味娯楽費、交際費等も合わせてやりくりしている。余ったお金は帰省や冠婚葬祭などの臨時出費用預金にまわしている。

(6)結婚について
相談者コメント「予定は今のところありません。希望はないわけではありませんが、パートナーを見つけることに積極的にはなれません。子供は望まないので、とりあえず焦ることもないかなと思います」

(7)投資について
定期預金のうち、130万は予定のない資金。今年7月に満期が来るため、一部を投資、国債等に組み換えて、ポートフォリオを作りたいと考え中。

▼FP深野康彦からの3つのアドバイス

アドバイス1 確実な老後対策として国民年金は全額支給を
アドバイス2 金額によっては実家に戻るメリットあり
アドバイス3 投資は「分散」することが基本

◆アドバイス1 確実な老後対策として国民年金は全額支給を

みどりさんの家計を拝見すると、実によく収支バランスが保たれていることがわかります。一人暮しとはいえ、手取り15万~18万円という月収でありながら、毎月4万円を貯蓄や投資に回しているのですから、感心します。すでに250万円超の貯蓄があるのもうなづけます。

さて、ご相談の国民年金保険料の免除ですが、できれば全額支払いたいところです。「ここ数年は全額免除~半額免除が続いている」とのことですから、仮に現在2分の1免除だとすれば、7500円程度の社会保険料コストが増えます。ですが、今の家計収支なら、さほど大きな負担にはならないのでは。
また、貯蓄に余裕が出れば、追納も行い、全額支給を目指してはどうでしょう。国民年金は、支給額そのものは高くはありませんが、それでも現在の支給水準は満額で月6万5000円。このまま免除を継続すれば3万円程度であるのなら、この差額は決して小さくありません。

また、希望されている収入アップは、ぜひ目指してほしいと思います。ただし、体調面を考慮すれば、無理はできません。簡単ではないしょうが、前向きな気持ちを失わず、体力的に可能な条件での正社員採用を目指してください。

◆アドバイス2 金額によっては実家に戻るメリットあり

家計管理については、見直しの必要はありません。

ただ1点、気になるのが、実家にもし戻ったら「母にお金を請求される」という部分です。その金額が現在、ご自身で負担している家賃や食費、水道光熱費等を上回るのであれば、家計的なメリットはありませんが、たとえば3万円で済むとすれば、全体の生活コストは3万~4万円は下がります。収入アップが現状できびしいのであれば、それに代わる方法としては、実に効果的でもあるわけです。

もちろん、住環境の低下や、ご両親と暮らすことによる精神的負担もあるかもしれません。結果、多少コストがかかっても一人暮らしの方がいいという判断も当然あるでしょう。ただ、そういうことがないのであれば、同居を検討する価値は十分あります。また、みどりさんの目の届くところに親御さんがいることで、心配されている介護リスクを緩和する手だてにもなるのではないでしょうか。まずは、具体的な金額を話し合われてはどうでしょう。

◆アドバイス3 投資は「分散」することが基本

最後に資産管理と運用について。貯蓄は、目的別に分けて(実際は普通預金3本、定期預金2本を持っている)しっかり管理されていると思います。このまま継続してください。

定期預金の満期が近づいていて、その満期金の一部を投資にということについては、ご自分のペースでぜひトライされたらいいと思います。

ただし、一度に50万円、100万円と投資するのではなく、分散を意識してください。毎月5000円もしくは1万円ずつ、投資信託を積み立てで買われてはどうでしょう。つまりは「時間の分散」です。それによって、投資リスクを抑える効果が得られます。

また、投資信託と一口に言ってもその数は膨大で、それぞれに特性があります。まずはバランス型、株式比率を30%程度に抑えたファンドがいいと思います。慣れてくれば、ファンド数を2種類、3種類と増やしてもいいですが、その際も分散を意識してください。所有するファンドの投資内容が偏らないよう、違う投資先(株式、債券といった商品の違い、国や地域の違い、など)に分散できるようポートフォリオを組んでいくことがポイントです。

また、投資とは異なりますが、個人年金保険という選択肢もあると思います。老後資金づくりという点で、目的が一致しますし、予定利率は高くはないものの、リスクを負わない安心感があります。

ともあれ、家計管理の意識は十分高いですから、焦らず、ご自身のペースで進めていかれればいいと思います。ぜひ頑張ってください。

◆相談者「みどり」さんから寄せられた感想

アドバイスどうもありがとうございました。国民年金を全額払うと、収入の10%が年金の支払いになってしまうので、負担に感じていましたが、定期の満期がきたら、少しずつ年金の追納をしつつ、全額払っていこうと思います。またあわせて、投資の勉強しながら、少しずつ分散投資にチャレンジしてみようかと思います。

教えてくれたのは……深野 康彦さん

業界歴26年目のベテランFPの1人。さまざまなメディアを通じて、家計管理の方法や投資の啓蒙などお金周り全般に関する情報を発信しています。All About貯蓄・投資信託ガイドとしても活躍中。

取材・文/清水京武 イラスト/モリナガ・ヨウ
あるじゃん 編集部

最終更新:4月16日(月)22時20分

あるじゃん(All About マネー)

 

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