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今週の為替相場見通し(2018年4月16日~)=為替王

4月16日(月)9時34分配信 サーチナ

為替は3月までで大幅な円高が止まって、先週はしっかり1ドル=107円台を回復しました。週末のシリア攻撃について。(イメージ写真提供:123RF)
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為替は3月までで大幅な円高が止まって、先週はしっかり1ドル=107円台を回復しました。週末のシリア攻撃について。(イメージ写真提供:123RF)
 為替は3月までで大幅な円高が止まって、先週はしっかり1ドル=107円台を回復しました。週末のシリア攻撃について。シリアのアサド政権が、反体制派に向けて化学兵器を使用。子供たちが苦しむ残酷な映像が世界中に流れ、多くの人々が悲しみ、怒りました。国連を通じて解決しようにも、安保理では毎度おなじみの光景(ロシアは拒否権を行使、中国は棄権)で、まったく役立たず。誰かが止めなければならないので、アメリカ軍、イギリス軍、フランス軍が合同で、シリアを攻撃しました。
 
 ここでポイントは、米・英・仏側が、化学兵器関連施設などにしぼってミサイル攻撃をしたこと。もし、シリアのアサド政権を追い詰めるほどの軍事攻撃をすれば、(アサド政権を支援する)ロシア側が黙っていません。戦闘が拡大し、米露の間接的な「戦争」に発展するおそれがあります。今回は、化学兵器を使用したことについては、見逃すわけにはいかないので、「化学兵器使用は絶対に許さない」「また化学兵器を使用したらこうなるよ」という強いメッセージを与えるだけにとどめました。現状、シリアにおけるアサド政権優位の状況は変わりません。この程度であれば、ロシア側も、米・英・仏側を強烈に批判するものの、それ以上の対応はとらないと見られます。
 
 以上のようなシナリオに落ち着きそうなので、今週の株・為替相場は、反落したとしても限定的。為替は今年1月~3月までの円高が終わって、4月は円安トレンドに転換していて、きっかけさえあれば大きく円安に戻る可能性があるとの見方を維持してよいのではと思われます。おそらく大丈夫だと思いますが、シリア関連の問題が今週も尾を引いて円高圧力が強まった場合の注目ポイントは106円台。特に106円台後半がサポート帯になります。メインシナリオとしましては、引き続き、今月は円安への戻りが継続。最大で110円以上の反発を現状まだ期待できる状態だと見られます。
 
 豪ドル円について。これも米ドル円と同じく、3月に円高トレンドが一旦終わったと判断して、今月は「少なくとも84円以上」へ反発するとの予想を掲げてきました。先週金曜日、ついに1豪ドル=84円を回復!週末終値はまた少し反落しましたが、ひとまず、予想通り、84円回復が実現して良かったと思います。今後につきましては、先週の回復が一時的でしたので、再度しっかり84円以上をつけることを期待したいです。
 
 シリア問題で一番ダメージを受けやすいのが、シリアの北側に隣接するトルコ。化学兵器使用がニュースになり、シリア情勢が緊迫化した先週、トルコリラは一時1リラ=25.5円あたりまで売り込まれました。今後もし仮に、シリア問題が長期化しても、チャート分析の観点では25円台前半がサポート帯になりやすいです。今回の米英仏の軍事作戦がひとまず終了しましたので、一旦、トルコリラ安も一服することを期待したいです。
 トルコともうひとつ、高金利通貨として大変魅力的なメキシコペソ。これが絶好調です。軽く火がついているような状態で、先週末は、5.95円まで上がってきました。先月、5.5円台まで値下がりした時にもブログでは一貫して、割安で買いやすい、チャンスだと解説してきました。あれからもう7%以上も値上がりしましたね(米ドル円にたとえれば1カ月で7円以上も円安になった感覚)。ただでさえ、高金利(レバレッジ1倍でもスワップ利息だけで年率9~10%)なのに、値上がり益も加わって、ダブルでかなり利益が乗っていますね。新興国に大量に投資するのはあまりよくありませんが、少額でも分散して投資することが有効なことが今回のケースを見てもよくわかります。(執筆者:為替王)(イメージ写真提供:123RF)

最終更新:4月16日(月)9時34分

サーチナ

 

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