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週間為替展望(ポンド/加ドル)-英、5月利上げ期待が強まるか

4月14日(土)2時32分配信 トレーダーズ・ウェブ

◆ポンド、CPIと雇用指標が5月利上げ期待につながるか
◆加ドル、NAFTA再交渉の早期合意期待が支え
◆BOC会合、政策据え置き予想も5月利上げ期待を強めるか注目
(為替情報部・金星)

予想レンジ
ポンド円 148.80-154.80円
加ドル円 83.00-87.00円

4月16日週の展望
 3月23日に閉幕した欧州連合(EU)首脳会議で、英国のEU離脱後に移行期間を設けることを決定してから、ポンドは下方向への警戒感が後退し下げ渋っている。ただし自由貿易協定(FTA)交渉を控え、買い進める地合いにもなっておらず、方向感に欠ける動きが続いている。
 来週は3月のインフレや雇用指標に注目が集まっている。5月のイングランド銀行(BOE)の金融政策に影響を与える可能性が高い。2月の消費者物価指数(CPI)は前年比で市場予想を下回る+2.7%と、1月の+3.0%から減速し、昨年7月以来の低水準となった。2016年英国民投票後に進んだポンド安の影響が薄れてきたことが示された。市場では早ければ5月にもBOEが追加利上げに踏み切るとの思惑が浮上しており、CPIの結果が注目される。ただ、英国のEU離脱交渉を巡る不透明感が続く中、CPIの上昇が今後数カ月で一段と鈍化すれば、利上げ期待は後退しよう。一方で、英1月ILO失業率(3カ月)は4.3%と12月の4.4%から低下し、10・11月と並び1975年以来の低水準に戻した。平均週間賃金は前年比+2.8%と市場予想を上回り、2015年9月以来の高い伸びとなった。雇用指標が引き続き5月利上げ思惑を後押しする結果となるか注目したい。今週発表された2月の鉱工業生産は前月比+0.1%と前月や市場予想を下回った。
 3月の金融政策委員会(MPC)で利上げを主張したマカファーティーMPC委員は、5月の会合でも利上げに投票するかどうかは分からないとしながら、賃金の上昇ペース加速の可能性や最近の世界経済の改善を指摘し、中銀は追加利上げを遅らせるべきではないと指摘した。
 北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉の早期合意期待を背景に、加ドルは堅調地合いを維持するか。来週のカナダ中銀(BOC)の会合で金融政策は据え置きが見込まれるが、声明文の内容に注目したい。20日発表の3月CPIも注目される。2月のCPIが前年比+2.2%と2014年10月以来の高い水準となり、3月も上昇傾向が維持できれば5月利上げ期待は一段と高まるだろう。
 NAFTA再交渉は、トランプ米政権が態度を軟化させて早期決着を目指す姿勢を示していることから、合意に楽観的なムードが強まっている。メキシコのグアハルド経済相は、5月初旬に大筋合意に達する可能性が非常に高いと述べた。再交渉が合意できでもNAFTA発効には米議会の承認が必要となる。議会が7月下旬から夏季休会に入ることを考えると、5月初旬までに大筋合意しないと審議が今秋以降となり、11月の中間選挙に間に合わなくなる可能性がある。

4月9日週の回顧
 ポンドはFTA交渉を控え、動意に欠ける相場展開が続いているが、先週は底堅い動きで、ポンドドルは1.42ドル台に上昇した。加ドルは引き続きNAFTA再交渉の合意期待を支えに堅調な動きで、ドル/加ドルは1.25加ドル台まで加ドル高が進んだ。また、中国の習近平国家主席の講演を受けて米中貿易戦争への警戒感が後退し、ポンド円は152円後半、加ドル円は85円前半まで上昇した。(了)

最終更新:4月14日(土)2時32分

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