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アナリストレポートの効果~何のために、誰のために(日本ベル投資研究所)

2月26日(月)10時26分配信 アイフィス株予報

・まず、どのような会社を書くのか。選ぶ条件は3つである。1)社長が信頼できる人であること、2)社長に継続的にインタビューできること、3)会社がよくなる可能性を有すること、である。

・その会社の株価が上がるかどうか、という観点から会社を選ぶことはしない。①いい会社か、②いい会社にかわる素質を有しているか、③おもしろい社長か、④投資家に訴えていくことができるか、に注目している。カバーを辞めた11社はどういう会社か。改めて検討してみると、いくつかの特徴がある。

・1社は、時価総額が大きくなって、セルサイドのアナリストのカバーが増え、機関投資家が注目している。個人投資家にとってもよく知られるようになったので、卒業とした。

・1社はユニークなトップマネジメントであったが、事業の志を追求するために、大手に会社を売って、その事業部門のトップとして、従来業界4位であった地位をトップにのし上げた。M&Aされたので、カバーの必要がなくなった。

・5社は社長交替である。会社に問題があったわけではない。経営トップはそれぞれの時期に交替となる。新しい社長は新しい経営を志向する。アナリストのカバーに当たっても見直すよい機会になるので、別の企業を開拓することにした。

・2社が業績の低迷である。主力事業を抜本的に立て直す必要が発生して、その点で先行きが不透明になった。トップとの会話も十分でなくなった。2社ともその後立て直ってくるが、数年ほどかかっている。十分なコミュニケーションができない会社はフォローしにくい。

・そして、1社は中長期投資の対象として、自ら投資してみたいと考えた。自分が書いているレポートの会社には、社内ルールとして投資できないので、アナリストカバーをやめて投資家になってみた。

・現在15社をカバーしているが、これからも入れ替えはあろう。業種はさまざまなので、1社をフォローすると同業他社も数社みる必要がある。15社をカバーすると、50~60社はフォローしていくので、物理的に大変である。10社くらいが望ましい社数であろう。

・現在カバーしている15社を見ると、企業評価Aが6社、Bが7社、Cが2社である。この7年間に、1回目のレポートが出た時の株価をベースに、現在までのパフォーマンスをみると、明確な差が出ている。

・15社に100万円ずつ等金額投資をしていたとすると、15社全体では1500万円の投資額となるが、それが2/9現在5938万円で、値上がり益4438万円(平均値上がり率+296%)であった。内訳は、Aの6社で平均値上がり率+505%、Bの7社は同+190%、Cの2社は同+35%であった。

・因みに、フォローをやめた11社では、各々やめた時点の株価をベースにして、平均値上がり率は+70%、うちAの4社で+121%、Bの4社で+66%、Cの3社で+7%であった。

・アナリストレポートは投資向けのレポートであるが、誰が最も読んでいるかといえば、会社のマネジメントである。分析の基本は比較と予測にあるが、外部のアナリスト・投資家の視点で、会社の特長、強み、中期展開力、当面の業績、企業評価をまとめることで、その内容が何らかの参考になるのであれば、双方のコミュニケーションにとって望ましい。

・投資家に対しては、筆者の企業レーティングを信じるのではなく、企業評価の軸と内容を参考にして、自らレーティングをやってほしいと説いている。最大の狙いは、投資家に会社をみる目を養ってほしいからである。さほど難しくはない。自分でレーティングしていくと、次第に勘所が分かってきて、経営者や企業の質が見抜けるようになる。

・その助けになればという志をもって、アナリストレポートを書いてきた。15社ではあまりにも少ない。多くのアナリストがこうした活動に従事して、マーケット全体の底上げができるようなプラットフォームの革新がますますと求められよう。
日本ベル投資研究所

最終更新:2月26日(月)10時26分

アイフィス株予報

 

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