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週間為替展望(豪ドル/ZAR)-経済指標の弱い豪は失業率に注目

2月10日(土)11時02分配信 トレーダーズ・ウェブ

◆豪州の経済指標は軒並み市場予想より弱く上値は重くなるか
◆1月の豪雇用統計に注目、12月の失業率は悪化したが更なる悪化には警戒
◆ズマ大統領の去就は不透明のまま、ZARは株価の動きに要注意
(国際金融情報部・松井 隆)

予想レンジ
豪ドル円 83.80-89.50円
南ア・ランド円 8.75-9.30円

2月12日週の展望
 豪ドルは弱い経済指標の影響で上値の重い動きが続きそうだ。先月発表された12月失業率は悪化したが、それ以降も、消費者物価指数(CPI)や住宅指標、小売売上高、貿易収支と、ほぼ全ての指標が市場予想を下回る結果になっている。豪準備銀行(RBA)は、中期的には国内総生産(GDP)成長率は3%程度という見通しをもっているものの、引き続き低金利政策を維持することを表明している。今後の経済指標が好転しない限り、豪ドルの上値は限られるだろう。隣国のNZが低金利政策を維持するとしていることも豪ドルの上値を抑えそうだ。
 来週の経済指標では、13日に1月のNAB企業景況感と信頼感指数が発表されるが、やはり一番注目されるのが15日に発表される1月の豪雇用統計だろう。12月の雇用統計では就業者数は増加したものの、失業率は5.5%へ悪化した。RBAは失業率の低下が賃金上昇に結びつき、豪経済に好影響を与えるとしている。失業率がこれ以上悪化した場合は、利上げの道のりは更に遠くなりそうだ。13日にエリスRBA総裁補佐の講演が予定されており、発言内容が注目される。
 豪州以外では、米国の株価が荒い動きをしているため、再び暴落するような局面があると、リスクオフで上値は抑えられるだろう。
 南ア・ランド(ZAR)円はもみ合いか。ここ数カ月に渡って、ズマ大統領辞任の噂が絶えたことがない。5日には与党アフリカ民族会議(ANC)の全国作業部会(NWC)が開催されたが、いまだ大統領の去就は決まっていない。
 南アからは、13日に10-12月の失業率、14日に12月の小売売上高が発表される。ZARの上値を抑える要因があるとすれば、豪ドル同様、米国をはじめとする世界的な株価の動向か。もし5日に起こったような米株の大暴落が再び起こると、リスクオフ傾向が強まり、ZARは高金利通貨のため売られやすくなるだろう。

2月5日週の回顧
 豪ドルは対ドル・対円ともに軟調に推移した。12月小売売上高は前月比で-0.5%と、市場予想の-0.2%を下回り、12月貿易収支は13.58億豪ドルの赤字で、これも市場予想の2億豪ドルの黒字を下回った。そのため、豪ドルは上値が重くなった。RBAは、市場予想通り政策金利を1.50%に据え置くことを決定したが、声明文でインフレはしばらく低水準にとどまる見通しで、低金利は引き続き経済を支援するとしたことで、豪ドル売りに拍車がかかった。米国から始まった世界同時株安の影響もあり、リスクオフ地合いになり、対円での下げ幅を拡大した。
 ZARは対円・対ドルとも弱含んだ。ダウ平均が1500ドルを超えて暴落したことで、リスクオフになり、高金利通貨の代表であるZARは対円では8.91円まで下落した。ズマ大統領の辞任の噂などもあり、買い戻しが入って下げ幅を削る場面もあったが、株価の弱さが再び上値を抑えた。(了) 

最終更新:2月10日(土)11時02分

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