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週間為替展望(ポンド/加ドル)-英、5月利上げの可能性が浮上

2月10日(土)2時40分配信 トレーダーズ・ウェブ

◆英、金利先物市場で5月利上げの織り込みは5割以上に上昇
◆英、1月CPIの伸び率は前月からやや低下する見込み
◆加ドル、原油安やNAFTA再交渉懸念が重しも追加利上げ期待が支えに
(国際金融情報部・金 星)

予想レンジ
ポンド円147.50-155.50円
加ドル円85.00-90.00円

2月12日週の展望
 ポンドは方向感が出にくいか。英国と欧州連合(EU)との包括的な自由貿易協定(FTA)を柱とする「新協定」の交渉が3月から予定されている。ただ、市場ではイングランド銀行(BOE)による追加利上げの前倒し期待が強まり、ポンドは底堅い動きが見込まれる。
 BOEの金融政策委員会(MPC)は今週、市場予想通り政策金利を0.50%に据え置くことを全員一致で決定した。声明では、英景気が速堅く推移し、原油相場の回復も一因に物価上昇率は短期的には3%前後で高止まりすると予想した。経済が予想通り進展すれば、金融政策は昨年11月時点の見通しより早期に、かつ一段と引き締める必要があるとの見解が示された。昨年まで今年のBOEによる追加利上げは1回にとどまるとの見方が強かった。カーニーBOE総裁は約10年ぶりの利上げに踏み切った昨年11月、今後3年間で2回の利上げが必要になるとの見解を示したが、最近の市場では年内に2回、あるいは3回の利上げ予想が台頭している。金利先物市場では5月利上げ確率が50%以上に上昇し、8月利上げをほぼ織り込んでいる。四半期インフレ報告では、世界経済の回復を背景に英国の成長見通しを引き上げた。一方で、インフレ見通しはわずかながら下方修正した。来週は1月消費者物価指数(CPI)の発表が予定されている。12月CPIは前年比+3.0%と、約6年ぶりの高水準となった11月の+3.1%からやや伸びが鈍化したが、1月は+2.9%に低下することが見込まれている。
 メイ英首相は英国が望む条件でEUとの通商関係を結ぼうとしているが、EUとの緊密な関係を維持したいハモンド財務相らと、EU規則の束縛から自由になりたいジョンソン外相らとの意見が対立しており、最終案が近く整う状況ではない。離脱交渉をめぐり、メイ政権への不安が高まれば、ポンドに売り圧力が強まるか。
 加ドルは独自の手がかりが乏しく、ドル相場など外部要因に左右されそうだ。足もとでは昨年末から続いていたドル安に巻き戻しが入っていることや、北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉への警戒感が加ドルの重し。トランプ米大統領は米国のNAFTA離脱を辞さない構えを見せているが、トルドー加首相も2日、「米国が悪い協定を提案するのであれば、カナダはNAFTAからの離脱も辞さない」と、NAFTAに関してこれまでで最も強い調子で話した。大幅安となった原油相場の動きにも注目したい。今週は原油安に対する加ドルの反応は限られたが、原油相場の下げが一段と大きくなれば、加ドルの上値を圧迫しそうだ。一方、カナダ中銀による早期利上げ期待は引き続き加ドルの下支えとなるか。

2月5日週の回顧
 2日の米雇用統計の結果を受けた地合いが継続し、今週もドル買いが優勢となった。米株の暴落を背景にリスク回避の円買いも進んだ。ポンドはタカ派寄りのBOE声明を受けて買いが入り、ポンドドルは1.38ドル台、ポンド円は150円台で下げ渋った。ドル高・円高の流れを受けて、ドル/加ドルは1.26加ドル近辺、加ドル円は86円前半まで加ドル安が進んだ。(了)

最終更新:2月10日(土)2時40分

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