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来週の東京外国為替市場見通し=「悪い金利上昇」が続けばドルの下押しに

2月9日(金)15時51分配信 モーニングスター

 予想レンジ:1ドル=107円30銭-111円65銭

 5-9日の週のドル・円は軟調に推移した。週初5日は、米国株が暴落する中、投資家のリスクオフからドル売り・円買いが優勢だった。米国株の暴落を受けて、6日の日本株が急落すると、ドル・円は下押しした。7日は日本株が反発する中、ドル・円も切り返し。ただ、次第に上げ幅を縮小すると、ドル・円は軟化した。8日は、日本株が上昇した他、中国が2年ぶりに海外投資の枠組みを再開したことから、ドル買い・円売り優勢。ただ、米国株が再び急落するとリスクオフの円買いが強まった。

 引き続き米金利と株式の動向に警戒が必要となる。12日に公表予定の米予算教書では、大幅に増額が予想される国防費やインフラ投資の財源を賄うため国債の増発が懸念されており、米金利上昇の圧力となっている。米金利上昇はドルの押し上げ要因だが、債務悪化を背景とした、いわゆる「悪い金利上昇」により、足元では株価の下落を背景としたリスクオフの動きが優勢。「悪い金利上昇」が続けばドル・円の下押しにつながる公算が大きい。

 米金利の動向を占う上では、米1月CPI(消費者物価指数)、米1月小売売上高、米1月住宅着工件数などの米経済指標に注目したい。良好な米1月雇用統計や米企業決算などからは、米実体経済は底固いと見られ、「良い金利上昇」の側面がクローズアップされれば、ドル・円の支えとなる可能性もある。

 ドル・円は中期的に見れば17年から続くレンジ取引内に収まっているが、17年9月に付けた107円30銭近辺を割り込むと、もみ合い下放れの格好となり下げが加速しそう。上値メドは週足ベースの13週移動平均線と26週線が重なる111円65銭近辺。

提供:モーニングスター社

最終更新:2月9日(金)15時51分

モーニングスター

 

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