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福岡空港に新名所 「ラーメン滑走路」ってどんなところ?

12月23日(土)11時50分配信 THE PAGE

博多一幸舎のとんこつラーメン
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博多一幸舎のとんこつラーメン
 福岡空港に11月21日、全国のラーメン店が軒を連ねる「ラーメン滑走路」が誕生した。

 国内線の平行誘導路二重化を含む再整備事業で現在、大規模改装中の福岡空港。その福岡空港国内線ターミナルビル3階に福岡グルメの代名詞“ラーメン”が存分に楽しめる新施設がオープンした。その名は「ラーメン滑走路」。飛行機好きならずとも、心躍らせるネーミングだ。「福岡の美味いラーメンが全国へ飛び立ち、そして全国の美味いラーメンが福岡へ降り立つ。そんなラーメンの発着地にしたい」との思いが込められている。

滑走路の両側にある店舗は、飛行機の整備場をイメージ

滑走路を再現した内装(撮影:秋吉真由美)
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滑走路を再現した内装(撮影:秋吉真由美)
 「ラーメン滑走路」のサインが光る入り口。足元に目をやると「34」の数字。もう一つの入り口の足元には「16」。これは、福岡空港に実際に書かれている磁方位を示す数字だ。天井には、誘導灯に見立てたライト。少し暗めな照明が、夜の離発着時の機内から見える滑走路を彷彿とさせる。ぼんやりとした照明は、機内で感じる出発前の高揚感、離陸時の安堵感を思い起こさせてくれる、そんな演出が粋だ。

 滑走路を歩くと、左右にラーメン店がずらりと並ぶ。

 「店舗は飛行機の整備場をイメージして仕上げました」と福岡空港ビルディング・営業部主任の岩本哲也さん。今日はどこにしようかな、とどこかに必ず入りたくなる、引き込まれていく没入感を狙ったという。

 「天井は尾翼をイメージし、非日常の雰囲気作りにこだわりました」と話す。
滑走路の誘導灯をイメージした照明(撮影:秋吉真由美)
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滑走路の誘導灯をイメージした照明(撮影:秋吉真由美)
 広さは約200坪。席数は全体で約300席。ラーメン店のラインアップは、福岡を代表する人気店「博多一幸舎」、独創的なメニューが特徴の「ラーメン海鳴」、22年間福岡空港で営業を続けている「屋台ラーメン玉龍」と、福岡のラーメン店のほか、「まんかい」(大阪)、「弟子屈(てしかが)ラーメン」(北海道)、つけ麺店「つじ田」(東京)、レーンでラーメンを運ぶシステムを導入した「ラーメン 凪」(東京)、お口直しとして八女抹茶を使ったスイーツをそろえる「茶寮 伊藤園」など九州初6店を含む計10店舗。リピーター狙いで半年から1年の期間限定枠も設けている。

 オープン直後は行列も見られ、「ラーメン滑走路が渋滞していて着陸できない。(離発着の渋滞が問題となっている)福岡空港と一緒だ、とツイッターで話題になっていました」と、うれしい(?)悲鳴を上げる。

PORTからPARKへ

ラーメン滑走路に出店する各店の店主ら(撮影:秋吉真由美)
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ラーメン滑走路に出店する各店の店主ら(撮影:秋吉真由美)
 リニューアルが進む商業施設部分のコンセプトは「公園」。「PORTからPARKへ」をテーマに掲げて、福岡空港リニューアルの目玉を作ろうと立ち上がったのがこの「ラーメン滑走路」だ。改装前の福岡空港では3店舗のラーメン店が営業していたが、改装に伴い閉店。「福岡ではやはり、とんこつラーメンが食べたい」とのニーズは予想以上に高いらしく、閉店直後から、福岡空港に博多ラーメンがないのはおかしいとの問い合わせが殺到。ラーメンというコンテンツの強さを再認識したという。

 「ラーメン滑走路」というネーミングや内装の方向性が決まったのは、今から約1年前だ。

 「それまでは、行灯を飾った昭和レトロな内装で『ラーメンのれん街』という渋い名前に決まりかけていました」と岩本さん。キャナルシティ博多の「ラーメンスタジアム」や中洲の屋台など、コンパクト都市・福岡は空港からそう遠くない位置にライバル施設も多い。

 「空港との親和性を高くすることで他施設との差別化を図る。さらに市内からの集客も見込めるよう、とんこつだけでなくバリエーション豊富なラーメン施設にすることが不可欠だった」という。

 それから、全国のラーメン店を渡り歩く日々。「北海道、東北から、鹿児島まで。とんこつ、みそ、しょう油などとジャンル別にピックアップ。100軒以上のラーメン店を巡り100杯以上は食べた」と振り返る。資金や人手不足の問題で出店を断念した店舗もあるが、「味にこだわった納得のラインアップ」と自信を見せる。

 福岡空港の空港機能の完成は2020年1月を予定。商業施設部分を含む、完全体の新たな福岡空港が誕生するのは、2020年夏だ。和洋スイーツが集結する「SWEETS HALL」、ランウェイが見えるテラスやバンケットを備えたレストラン「THE HORIZON」のほか、送迎デッキは公園をモチーフにした空間に生まれ変わる。

 「今後は、国際線と連携し、外国人旅行客の集客も力を入れていきたい」と岩本さん。旅行や出張利用だけでなく、気軽に遊びに来てもらえる場所になればと願っている。

 「PORTからPARKへ」。颯爽と離陸する飛行機のように、大人の心も飛び立つ、そんな施設になりそうだ。

(取材・文・写真:秋吉真由美)

最終更新:10月1日(月)22時12分

THE PAGE

 

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