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週間為替展望(ポンド/加ドル)-ポンド、離脱報道での乱高下に警戒

12月2日(土)1時05分配信 トレーダーズ・ウェブ

◆ポンド、EU首脳会議を前に離脱交渉関連報道で乱高下することも
◆加ドル、BOC声明に注目
◆加ドル、OPEC総会後の原油相場の動きも注視
(国際金融情報部・金星)

予想レンジ
ポンド円 147.00-155.00円
加ドル円 85.000-89.00円

12月4日週の展望
 ポンドは引き続き12月半ばの欧州連合(EU)首脳会議を前にした、英国のEU離脱交渉をめぐる動きに一喜一憂する展開が見込まれる。市場では首脳会議を前に離脱交渉で何らかの進展があるとの期待がくすぶっており、足もとでポンドは底堅い動きとなっている。ただ、進展がなければ失望売りが入りやすく、離脱関連報道を巡り乱高下する可能性がある。
 今週、離脱交渉が難航する大きな要因となっていた離脱に伴う清算金問題で、英国とEU側が暫定合意に達したことが明らかになった。通商問題の交渉前進に向けてハードルを一つ乗り越えた。英国に住むEU市民の権利を巡る議論には依然隔たりはあるが、残る大きな障害はアイルランド国境問題だ。アイルランドも英国との国境問題が解決されなければ離脱交渉を遅らせることも辞さないとして、強硬姿勢を貫く構えだ。英領北アイルランドとアイルランドの国境は1998年以降、人とモノが自由に行き来できる「ソフトボーダー」となっているが、英国のEU離脱で「ハードボーダー」が復活することも予想され、アイルランドが強い警戒感を示している。一方で、離脱を支持した議員らは国境問題で「北アイルランドを離脱の例外」とする措置に反対を表明しており、メイ英首相は難しい選択に迫れている。
 英7-9月期国内総生産(GDP)改定値は前期比+0.4%と、4-6月期の+0.3%からやや加速しているものの低水準にとどまった。ただ、農業やサービス業が底堅く推移し、工業が再び増加に転じたことが成長率の上昇につながるなど、足もとでは景気減速懸念が強まるほどではない。イングランド銀行(BOE)は11月に約10年ぶりの利上げに踏み切ったものの、次の利上げ時期が見えず、当面は据え置きとの見方が根強い。足もとでは金融政策変更の思惑を背景としたポンド相場の大きな動きは想定しにくい。

 加ドルは米税制改革案の行方や米雇用統計を背景としたドルの動き、北朝鮮情勢を受けた円の動きに左右されるか。その一方で、カナダ中銀(BOC)の金融政策会合も注目される。政策金利は1.00%での据え置きが見込まれる。焦点は最近ハト派寄りになっているBOCの声明文だ。声明文の内容が次の利上げ思惑につながる可能性がある。12月1日発表の加7-9月期GDPの結果が声明文に影響を与える可能性もあり、注目したい。7-9月期GDPは前期比+1.6%と、4-6月期の+4.5%から減速が見込まれている。石油輸出国機構(OPEC)総会で加盟国と非加盟国が来年末までの協調減産の延長で合意したことを受けた原油相場の動きも注視したい。

11月27日週の回顧
 ポンドは英国のEU離脱交渉の進展期待で堅調な動きとなった。ポンドドルは9月下旬以来の1.35ドルの大台復帰を果たし、ポンド円も9月22日以来の152円台を示現。加ドルは上値の重い動きとなった。独自の手がかりが乏しい中、資源国通貨の軟調な動きが重しとなり、米税制改革案への期待を背景としたドルの底堅い動きや北朝鮮リスクを受けた円買い圧力が加ドルの上値を圧迫した。ドル/加ドルは2.29加ドル近辺まで加ドル安となり、加ドル円は8月末以来の86円台まで下落した。(了)

最終更新:12月2日(土)1時05分

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