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上値慕いの師走相場、来週も主軸は金融株

12月1日(金)21時01分配信 会社四季報オンライン

師走相場は「天皇陛下退位の皇室会議」で始まった(タケ / PIXTA)
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師走相場は「天皇陛下退位の皇室会議」で始まった(タケ / PIXTA)
 師走入り初日の12月1日は、「皇室会議」のもようがNHKで中継された。1年5カ月後には「平成」を次ぐ新元号になることを印象づけた。手帳やカレンダーなどの特需を当て込んで、野崎印刷紙業(7919)、光陽社(7946)、光村印刷(7916)など日頃は薄商いの銘柄に向かって午前11時ごろからデイトレーダーの資金がどっと流れ込んだ。

 一方、電子部品銘柄でもある大日本印刷(7912)や凸版印刷(7911)は当然ながら上値が重いまま。とはいえ両巨頭を含めた印刷株はこの1カ月ずっと不調続きだったため、半値戻し程度の値幅取りは有効だろう。ただ中軸テーマとなりえるとは思えない。

 全体の相場つきはすこぶる堅調だ。売り物が出ても買い物が入って吸収してしまう上値を慕(した)う相場つき。1日終値でかろうじて前日比0.1%台の上昇率を保った粘り腰の主力銘柄をピックアップすると、トヨタ自動車(7203)、東京エレクトロン(8035)、ローム(6963)、旭化成(3407)、東ソー(4042)といった顔ぶれとなった。

 中小型株ではアイカ工業(4206)、MORESCO(5018)、キングジム(7962)、メルコホールディングス(6676)、富士紡ホールディングス(3104)など。いずれもいぶし銀の銘柄たちだ。来週も押し目買いは有効で、為替が安定していればジリ高推移すると期待をしたい。

 最高値更新を続ける米国市場は12月12~13日開催のFOMC(連邦公開市場委員会)での追加利上げを織り込む展開で、税制や金融制度の改革機運が相場を押し上げている。来週末には雇用統計の発表がある。良好な米国景気の状況を再確認できれば、無事通過だろう。

 今週は米国発の金融株人気で、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)を牽引役に大手メガバンクグループや保険、有力地銀が上げ基調のまま週末の取引を終えた。師走相場は金融株がテーマの中軸になりそうだ。ただし、そのカギを握るのは日銀のカジ取りだ。12月20~21日に金融政策決定会合を開く。現行の金融政策に変更があるとは思えないが、先行きをどのように考えているのか。

 21日の政策決定後の会見で、黒田東彦総裁の発言に何か変化があれば見逃せないポイントとなる。日本の長期金利と為替の変動要因となりうるので、今からさまざま臆測を呼んでいる。このポイントは、金融株だけではなく、不動産や為替敏感の幅広い銘柄が影響を受けるので、注視したい。

(『株式ウイークリー』編集長)
※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
古庄 英一

最終更新:12月6日(水)13時21分

会社四季報オンライン

 

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