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子育てママの戦力化に傾注する会社はどこ? 

11月20日(月)14時01分配信 会社四季報オンライン

東京・大田区にあるセブンイレブン店舗2階の「セブンなないろ保育園」(筆者撮影)
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東京・大田区にあるセブンイレブン店舗2階の「セブンなないろ保育園」(筆者撮影)
 人材不足が続く中、働くママの活躍に期待する企業が増えています。セブン&アイ・ホールディングス(3382)は10月、セブンーイレブン加盟店従業員向けの保育施設を開設し、これまで待機児童の多かった0~2歳児の母親を戦力として迎える環境を整えました。

 昨年4月に始まった「企業主導型保育所」制度を利用したもので、保育所開設・維持費用を負担してでも、人材を確保できるメリットは十分にあるといいます。

 同社の広報担当者は「これまで幼い子どもを育てる女性は保育の問題で戦力化できていなかった。保育所を造ることで主婦層にも働ける環境を用意し、新しい雇用を作っていきたい」などと説明。今後も需要が見込める地域で保育所の開設計画が進んでいるということです。

 一方、中小ベンチャー企業では、ハイキャリア・ハイスキルなママたちに対する需要が高まっているようです。これまでの就業経験はもちろん、ママ友や学校の先生、PTA、義理の両親などと調和を取りつつ円滑に付き合うことのできる“コミュニケーション力”や、時間的制約がある中で複数業務をこなす“マルチタスク”を「強力な武器」として高く評価する企業が増えています。

 人材派遣会社ビースタイルでは、ハイキャリア女性(過去年収が500万円以上)を短時間勤務で企業に派遣・紹介するサービス「時短エグゼ」の求人数が伸びています。中でもIPO関連の求人は2.22倍。法務や財務、人事経験者など上場を目指すITベンチャーからの需要が拡大しているそうです。

 マーケティング支援を行う東証マザーズ上場のイノベーション(3970)では、経理部門3人のうち2人が時短で働くママ。昨年12月の上場を陰で支えました。営業部門の管理職も時短ママでありながら活躍。上場前後の作業に貢献したことを会社側は評価し、上場後も営業部門に即戦力として働くママを採用しているといいます。
■ 子育て一段落の女性を次々と採用

 同じく東証マザーズ上場で、クラウドサービスを展開するシャノン(3976)も働く子育てママの多い会社です。採用担当者によると、職務経歴やスキルを重視して採用した結果、自然と子育て中の女性の割合が多くなったといいます。

 「子育てが一段落した優秀な女性が復職しないのはもったいない」と、40代の女性も正社員として採用しました。同社では管理部門10人のうち8人が30代の既婚女性であり、これからの出産や育児を想定した働き方改革も進められています。

 ビースタイルの調査機関、しゅふJOB総研所長の川上敬太郎さんは「働く意欲や高いスキルもあるのに、家庭の制約で仕事を続けられないママたちは多く、仕事との折り合いがつけやすい就業環境を整えることができた企業は、優秀な主婦層を戦力化しやすい」などと指摘します。

 働くママたちにとって“フルタイムの壁”は、確実に低くなっている感じがします。人生100歳時代と言われる今、育児が一段落した40~50代からの復職も今後、増えてくるかもしれません。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
長谷部 真奈見

最終更新:11月22日(水)10時11分

会社四季報オンライン

 

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