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国策「生産性革命」で騰がる株、ロボ・AI・IoTが導く未来 <株探トップ特集>

10月12日(木)19時30分配信 株探ニュース

オムロン <日足> 「株探」多機能チャートより
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オムロン <日足> 「株探」多機能チャートより
現在値
川田テクノ 6,380 ---
ナブテスコ 4,325 ---
ハモニック 5,610 ---
不二越 667 ---
三菱電 1,892 ---
―変貌する現場と商機、自民・希望両党共通の成長戦略で安心感―

 衆議院選挙を22日に控え、各党の公約が出揃った。今回の選挙は、自民党と希望の党の一騎打ちとの見方が大勢となっているが、両党の成長戦略は人工知能(AI)やIoT(モノのインターネット)など次世代技術の推進という点で、方向性が類似しているものも多い。

 選挙結果は蓋を開けてみるまで分からないが、これらは結果いかんに関わらず推進される政策といえる。特に、優勢が伝えられる自民党の公約では、経済戦略として「生産性革命」と「人づくり革命」を2本柱に掲げ、「ロボット ・IoT・人工知能といった生産性を劇的に押し上げる最先端のイノベーションを起こし、『生産性革命』を実現する」としており、次世代技術を生産性革命につなげる方針が打ち出されている。

●自民勝利で生産性革命に集中投資へ

 自民党が打ち出した生産性革命が目標としているのは、従来の自動生産システムとAIやIoTなどを融合させた工場だ。9月20日に安倍晋三首相がニューヨーク証券取引所で行った演説でも「先日、ボーイング777の胴体部品を製造する日本国内の工場を訪問しました。(中略)これまでは熟練工をたくさん育成することが必要でした。しかし、ここに最新のロボット技術を導入したら、10人の熟練工が必要だった工程が、たった1人で対応できるようになりました。ロボット、人工知能、IoTなど最先端のイノベーションによって、ものづくりやサービスの現場が劇的に変化する。これが、生産性革命であります」としており、これが目標とする姿のようだ。

 自民党の公約では、「2020年までの3年間を生産性革命の集中投資期間として、中小企業・小規模事業者も含め、大胆な税制、予算、規制改革などあらゆる施策を総動員する」とあり、仮に、今回の選挙で自民党が政権を維持すれば、補助金の増額や規制緩和などが期待できる。これに伴い生産性革命に関連した企業のビジネスチャンスも増えそうだ。

●ファナックが工場用IoTプラットフォームの提供を開始

 もっとも、自民党が打ち出す以前から、産業界ではAIやIoTなどを取り込んだ生産性革命が活発化している。

 ファナック <6954> では、工場用IoTプラットフォーム「FIELD system(フィールドシステム)」の日本国内でのサービス運用を10月2日に開始した。他社の機械・設備とネットワークで連携し、生産現場を一元管理できるオープンなプラットフォームで、クラウド上でデータを処理するのではなく、製造設備や生産ラインなど「エッジ」な領域でリアルタイムにデータを処理し高度に活用する「エッジヘビー」な点などが特徴。また、三菱電機 <6503> も同様にファクトリーオートメーション(FA)と、生産計画などを指示するIT分野をオープンに連携させた「FA-ITオープンプラットフォーム」を開発し、今秋から提供する。

 さらに、オムロン <6645> では、超高速でセンサーのデータをやりとりできる強みを生かして、生産ラインに取り付けた数多くの高性能センサーからのデータを収集・分析し、熟練工の技も学んだAIが自ら判断を下していくシステムを構築中で、来春にも「i-BELT(アイ・ベルト)」として顧客に提供する予定だ。

●人に交じって作業する協働ロボットの普及進む

 こうしたプラットフォーム構築の動きが加速する一方、製造現場で進むのが「協働ロボット」の導入だ。

 これまでの産業ロボットは、比較的大きなラインで固定的に使われており、繰り返しの作業には向いていても、状況に応じて変種変量に柔軟に対応する必要があるラインには不向きとされていた。しかし、ロボットの小型化が図られる一方、規制緩和が進んだことで、作業員に交じって働くことを前提とした「協働ロボット」という分野のロボットが誕生しており、導入が盛んとなっている。

 川田テクノロジーズ <3443> は、子会社が加工機への粗材の搬送などに双腕ロボットを提案。デンソー <6902> も子会社がカーナビゲーションの組立工程に双腕ロボットを提供し、ともに導入企業の生産性向上に寄与している。

 ロボット大手の安川電機 <6506> では、産業用ロボットMOTOMAN(モートマン)の協働ロボットタイプを投入し、ねじ締め作業や組み立て作業、小物部品の仕分けなどを人に交じって行えるようにした。不二越 <6474> もコンパクトでありながら広い動作性能を確保した協働ロボットを投入しており、需要の拡大が期待されている。

 さらに、こうした協働ロボットが増えることで、精密な動きをコントロールする部品を手掛けるハーモニック・ドライブ・システムズ <6324> [JQ]やナブテスコ <6268> へのニーズも高まりそうだ。

株探ニュース(minkabu PRESS)

最終更新:10月13日(金)9時43分

株探ニュース

 

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