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週間為替展望(ポンド/加ドル)英、離脱交渉の不透明感が続く

10月6日(金)20時11分配信 トレーダーズ・ウェブ

◆ポンド、11月の利上げを見極める展開
◆ポンド、離脱交渉の不透明感が上値を圧迫か
◆加ドル、10月利上げ期待が後退し短期的には上値重いか
(国際金融情報部・金星)

予想レンジ
ポンド円 145.00-152.00円
加ドル円 88.00-92.00円

10月9日週の展望
 10月17日に英9月消費者物価指数(CPI)などインフレ関連指標、18日に雇用・賃金指標の発表を控え、ポンドは方向感が出にくいか。来週は8月の鉱工業・製造業生産や貿易収支の発表が予定されているが、反応は一時的か。イングランド銀行(BOE)の11月利上げ観測もくすぶっており、CPIや賃金指標に注目が集まっている。
 今週発表された9月PMIは強弱まちまち。内訳を見ると、商品価格の上昇を背景に投入価格指数が上昇するなど、インフレがさらに進む可能性が示された一方、新規受注や生産が鈍化するなど、9月に入って経済の幅広い分野で成長の勢いが鈍っていることが裏付けられた。物価の上昇圧力が継続する可能性があり、BOEの早期利上げ観測は高まりつつあるが、景気の鈍化が深刻化する懸念も出ている。9月会合で金利の据え置きを支持したホールデン英金融政策委員会(MPC)委員は、賃金上昇に関する心強い兆しが見られるとの認識を示している。同氏は6月、17年下期に利上げを支持する公算があると述べたこともあり、11月会合で利上げを支持するか注目される。
 2019年3月までとされる英国の欧州連合(EU)離脱交渉期間及びその後の移行期間中は、「離脱」のテーマがポンドにつきまとう地合いが続くだろう。9月下旬に行われた英国とEUの第4回目交渉でも大きな進展は見られず、10月のEU首脳会議で交渉を次の段階である将来の関係へと進める承認を得られる可能性はかなり低い。離脱が合意されたあと合意が欧州議会に送られるが、承認に4-5カ月かかることを考えると、今年中に合意ができなければ2019年3月までに離脱が成立するのはほぼ不可能だ。メイ英首相は2年の移行期間を提案し、2021年まで現状を維持することで、離脱の痛みを軽減しようとしている。ただ、これも2019年3月までに離脱で合意することが前提条件だ。離脱をスムーズに進めていくには、国内の離脱強硬派とEU側の板挟みになっているメイ首相が強いリーダーシップを発揮する必要がある。デービス英EU離脱担当相は「離脱交渉でいかなる結果にも備えておく必要がある」と述べたように、ハードブレグジットの可能性は残されている。
 加ドルは25日会合での利上げ期待が後退し、上値の重い動きとなるか。9月29日に発表した7月国内総生産(GDP)は前月比横ばいと、市場予想を下回った。製造業と石油生産が不振で9カ月連続の増加とはならなかった。第3四半期が低調なスタートとなり、下期経済の減速懸念が浮上した。カナダ中銀(BOC)の利上げがペースダウンするとの見方が強まり、短期的に加ドルは売り優勢となる可能性が高い。ただ、12月に今年3回目の利上げに踏み切るとの期待感も強く、下値は限られるか。

10月2日週の回顧
 週末の米雇用統計を控え、相場全体の動意は限定的。米12月利上げ期待を背景にドルの堅調地合いが継続し、ポンドドルは1.31ドル割れ、ドル/加ドルは1.25加ドル台までドル高気味に推移した。ポンド円は147円台、加ドル円は89円台に水準を切り下げた。(了)

最終更新:10月6日(金)20時11分

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