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2017年「ノーベル賞」銘柄は? 日本人4年連続受賞ならこの株が来る <株探トップ特集>

9月26日(火)19時30分配信 株探ニュース

稀元素 <日足> 「株探」多機能チャートより
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稀元素 <日足> 「株探」多機能チャートより
現在値
旭化成 1,358 -1.5
昭電工 3,475 ---
第一稀元素 1,562 -19
日立化 3,000 +13
フジプレア 339 +3
―有力候補者の関連銘柄は早くも人気化、化学賞から文学賞まで有力株を一挙紹介―

 今年も10月2日から、ノーベル賞受賞者の発表がスタートする。昨年は、東京工業大学の大隅良典栄誉教授が、細胞が自らタンパク質などを分解し、再利用する「オートファジー(細胞の自食作用)」の仕組みの発見で、生理学・医学賞を受賞し、日本人が3年連続受賞となった。果たして初の4年連続の受賞は実現するのか、今年の受賞候補者とその対象となる主な業績、さらに関連銘柄を紹介する。

 なお、今年のノーベル賞受賞者発表の日程は、2日に生理学・医学賞、3日に物理学賞、4日に化学賞、6日に平和賞、10日に経済学賞がそれぞれ予定され、文学賞発表日は慣例により追って公表される。

●ペロブスカイト型太陽電池関連がすでに人気化

 今年はすでに、日本人の受賞有力候補者が報じられ、関連銘柄が人気化するなど早くも盛り上がりをみせている。科学情報サービス会社の米クラリベイト・アナリティクス(昨年10月、トムソン・ロイターから独立)が20日、今年のノーベル賞候補者22人を発表し、日本人では化学賞に桐蔭横浜大学の宮坂力特任教授を挙げた。「ペロブスカイト型」と呼ばれる結晶構造物を用いて、板に塗るだけで発電が可能という薄くて軽い低コストでの次世代太陽電池を考案したことが評価されている。

 21日の株式市場では、関連銘柄としてペロブスカイト系材料を製品化している第一稀元素化学工業 <4082> [東証2]や、MLCC(積層セラミックコンデンサー)や燃料電池向けにペロブスカイト化合物を取り扱う堺商事 <9967> [東証2]の株価が急騰した。また、同電池の実用化を目指す桐蔭横浜大学発ベンチャーのペクセル・テクノロジーズ(横浜市青葉区)と過去に大面積・高性能プラスチック太陽電池素子を共同開発したことのある藤森工業 <7917> や、関連の装置や部材、技術などを手掛けるテクノスマート <6246> [東証2]、フジプレアム <4237> [JQ]も人気化した。

●リチウムイオン電池やDDS関連に関心

 このほかに、化学賞の対象としては電気自動車(EV)や携帯情報端末用のバッテリーとしてさらなる需要拡大が見込めるリチウムイオン2次電池に関心が集まっている。リチウムイオン2次電池を開発した旭化成 <3407> 顧問で、名城大学大学院の吉野彰教授が候補に挙がっている。このほかの関連銘柄としては、電池メーカーのジーエス・ユアサ コーポレーション <6674> をはじめ、負極材では世界トップの日立化成 <4217> をはじめ、日本カーボン <5302> 、昭和電工 <4004> がある。セパレータ(絶縁材)を手掛ける東レ <3402> 、ダブル・スコープ <6619> 、ニッポン高度紙工業 <3891> [JQ]。正極材では、田中化学研究所 <4080> [JQ]、戸田工業 <4100> 。電解液・電解質では、三菱ケミカルホールディングス <4188> 、セントラル硝子 <4044> 、関東電化工業 <4047> などがある。

 さらに、化学賞の候補者では、がん細胞を狙って薬を送り込む「ドラッグ・デリバリー・システム(DDS)」の研究を進めた前田浩・熊本大学名誉教授・崇城大学DDS研究所特任教授と、松村保広・国立がん研究センター分野長だ。前田教授はシンバイオ製薬 <4582> [JQG]のシニアアドバイザーとなっている。このほかに、DDSの製剤化などで技術力を持つ関連銘柄として、日油 <4403> 、アンジェス <4563> [東証M]、森下仁丹 <4524> [東証2]、ナノキャリア <4571> [東証M]も注目。

●免疫阻害機能応用の抗がん剤で小野薬品に注目

 3年連続受賞への期待が高まる生理学・医学賞では“免疫関連”に注目だ。医学の分野で世界的な発見や貢献をした研究者に贈られるガードナー国際賞を15年に受賞した大阪大学の坂口志文特任教授は、制御性T細胞がその過剰な反応を抑制する役割を担っていることを突き止めた「制御性T細胞と転写因子Foxp3の特性と機能に関する独創的な発見」が対象となる。免疫分野で有力とされる京都大学の本庶佑名誉教授は、免疫細胞の働きを抑制し、がん細胞が免疫からの攻撃を防ぐ働きを持つ「PD-1」というタンパク質を発見した。小野薬品工業 <4528> の抗がん剤「オプジーボ」は「PD-1」の免疫のブレーキ役となる機能を生かして開発された「免疫チェックポイント阻害剤」だ。

 さらに、京都大学大学院理学研究科の森和俊教授はタンパク質の品質が細胞内の「小胞体」と呼ばれる器官で選び分けられる仕組みを解明した。14年に米国のラスカー賞を受賞しているが、同賞はノーベル賞の登竜門ともいわれ、受賞に期待が掛かる。この仕組みを利用した糖尿病やがん治療薬の研究が進められており、評価は高い。関連銘柄としては、医学生物学研究所 <4557> [JQ]が京大と共同研究を行っており、森教授が受賞した場合注目を集めそうだ。

 新薬開発の功績からの受賞としては、熊本大学の満屋裕明教授、東京農工大学の遠藤章特別栄誉教授も期待されている。満屋教授は、1985年に米国で世界初のエイズ治療薬「AZT」を開発したのをはじめ、多剤併用によるエイズ治療薬を複数開発している。なお、青カビから血中コレステロール値を下げる薬の開発につながった物質「スタチン」を発見した遠藤教授は、第一三共 <4568> 前身の旧三共の研究所に在職した経歴がある。

●物理学賞ではカーボンナノチューブ関連

 物理学賞の候補者としては、理化学研究所の十倉好紀・創発物性科学研究センター長に注目したい。十倉氏が開発した新材料「マルチフェロイック物質」は強磁性、強誘電性、強弾性などの性質を複数有する物質系で、将来的に省エネメモリーにつながると予想されている。新物質の開拓やデバイスへの応用が期待されており、この新材料の開発には日本電子 <6951> の透過電子顕微鏡関連の「環状明視野法」という技術が用いられている。

 ナノテクノロジーを利用した材料の代表的存在である「カーボンナノチューブ」研究では、飯島澄男・名古屋大学特別招聘教授が有力候補だ。カーボンナノチューブは炭素で構成され、ダイヤモンドの2倍の硬さをもち、アルミニウムの半分の軽さで、銅の1000倍も電気を通しやすい特長をもっている。この素材の関連銘柄としては、東レ、帝人 <3401> 、GSIクレオス <8101> 、日本ゼオン <4205> がある。

●今年こそ受賞なるか文学賞の村上春樹氏

 ここ数年、英国のブックメーカー(賭け屋)では、「ノルウェイの森」、「1Q84」などの作品で世界的に人気のある作家・村上春樹氏をノーベル文学賞の有力候補として挙げ続けている。関連銘柄としては、書店を展開する文教堂グループホールディングス <9978> [JQ]や丸善CHIホールディングス <3159> 、ブックオフコーポレーション <3313> 、三洋堂ホールディングス <3058> [JQ]。さらに、書籍、CD、DVDなどの複合店を展開するトップカルチャー <7640> にも注目したい。

株探ニュース(minkabu PRESS)

最終更新:10月1日(日)21時31分

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