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株式週間展望=アベノミクス高値接近―依然割安、踏み上げに期待、北朝鮮リスクは一過性か

9月23日(土)8時12分配信 モーニングスター

現在値
アウトソシ 1,480 ---
enish 2,110 ---
FFRI 4,140 ---
ニトリHD 16,610 ---
 今週(9月19-22日)は日本株をめぐる状況が一変。安倍晋三首相による衆院解散の方針が急浮上し、米国株の堅調と円安も重なって一気にリスクオンに傾いた。再び2万円台に乗せた日経平均株価は、カラ売りのエネルギーものみ込み力強い動きを維持する公算。半島情勢次第ではあるが、2015年6月に付けたアベノミクス後高値の2万952円に接近する展開も想定される。

 解散総選挙への意識が相場好転のきっかけにはなったが、そもそも日本株はいつ上昇してもおかしくない状態だった。日経平均のPERは8月前半-9月前半にかけて14倍割れまで低下し、割安感が強かった。トランプ米政権の迷走や北朝鮮問題といった不安要素を背景に、順当な評価がされてこなかった格好だ。

 ただ、北朝鮮の動きがいったん沈静化したうえ、トランプ大統領が想定よりも早く連邦債務上限の引き上げ期限延長にこぎ着けた。世界的に投資家のリスク許容度が広がったことで、日本株を見直す動きが加速。今週は海外勢のニューマネーも流れ込んだもよう。円安も進み、日経平均は戻り売りの出やすい2万円前後の価格帯をあっさりと突破した。

 PERは足元でも14倍台半ばとここ数年の中ではまだ相対的に低い。バリュエーション面の上値余地に加え、ここ直近で積み上がったカラ売りが需給的・心理的な下支えとなる。相場が一段と勢いづけば、売り方の踏み上げが株価上昇を加速する展開も考えられる。
 ただし、NYダウが20日まで9連騰したことで、当然目先の反動も予想される。米株が調整する場合は日本株にも跳ね返る可能性が高い。また、22日の東京時間午前には、北朝鮮が太平洋での水爆実験を行う懸念が浮上するなど、地政学リスクが再燃しそうな流れにある。

 こうした中、来週(25-29日)は突発的な相場波乱を警戒しつつ、上値を見据えるスタンスをとりたい。仮に北朝鮮に動きがあっても、これまで通り金融市場への影響は一過性にとどまるだろう。週前半は利益確定売りに押される場面もあろうが、すぐに持ち直す強さを今の相場は持っている。

 来週の日経平均の想定レンジは2万-2万800円とする。国内では25日に安倍首相が衆院解散の意向を表明し、28日の臨時国会冒頭にも実行するかが注目されるほか、27日のニトリホールディングス <9843> を皮切りに2月期決算企業の上期業績が出始める。海外では26日の米8月新築住宅販売件数、28日の米4-6月期GDP(国内総生産)確定値などが重要だ。

 参考銘柄は、政策期待が追い風となるアウトソーシング <2427> のほか、enish <3667> 、FFRI <3692> とする。(市場動向取材班)

提供:モーニングスター社

最終更新:9月23日(土)8時12分

モーニングスター

 

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