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明日の戦略-地政学リスク意識も下げは限定、来週は為替が日本株をサポートか

9月22日(金)17時03分配信 トレーダーズ・ウェブ

 22日の日経平均は5日ぶりに小幅反落。ダウ平均が10日ぶりに反落したことに加え、東京市場も前日には20500円まで迫る上昇となったことで反動が重石となった。北朝鮮の金委員長が史上最高の強硬対抗措置を検討していると伝わったことで地政学リスクが高まったが、下値は限定的だった。26日の9月期権利付き最終日を控え、配当の再投資に絡んだ買いが入るとの思惑から底堅く推移した。メディパルとの提携を発表したJCRファーマが大幅高となったほか、スク・エニHDやジンズなども年初来高値を更新した。

 東証1部の騰落銘柄数は値上がり636/値下がり1276と売りが優勢。北朝鮮リスク再燃で石川製作所や細谷火工など防衛関連が急伸。上方修正発表のウイルコやアバールデータが大幅高となった。子会社のマザーズ上場が承認されたクロップスはストップ高比例配分。一方、売り出し価格の決定を来週に控える中、日本郵政が売りに押される展開。JFEや神戸鋼など鉄鋼株が弱い動きとなった。資生堂やコーセーなどの化粧品やマツモトキヨシやゲンキーなどドラッグストアの一角も大幅安。enishは新作ゲームの事前登録者数に関するリリースが失望を誘った格好で下げ幅を広げた。

 きょうは日経平均は51円安と小幅な下げにとどまったものの、東証1部の騰落を見ると、値下がりが値上がりの倍近くあり、指数の底堅さが際立った。メガバンク3行はそろってプラス。このところの上昇度合いを考えると、軟調相場では真っ先に利益確定売りに押されても不思議ではなかったが値を保った。先週、今週と金融株に強い動きが見られるほか、円安進行でトヨタなども騰勢を強めており、指数は当面強い動きが続くと考える。ただし、大型株に資金が向かう一方で、中小型株が換金売りに押されるようだと、こう着感が強まり上値が重くなる展開も想定される。市場のエネルギーを確認する意味では、東証1部の売買代金に注目しておきたい。今週は3兆円を超える日もあるなど高水準の日が多かった。商いが細らなければ、日経平均は高値更新基調が続くと考える。


【来週の見通し】
 堅調か。9月のFOMCを受けて年内あと一回の利上げが意識されたことから、米国の長期金利は低下しづらくなり、為替も円高には進みにくくなると予想する。月末で米国の経済指標も多く、良好な内容が確認できれば、円安進行が日本株を押し上げると考える。今週の日経平均が年初来高値を更新したことから、週前半は9月の権利・配当取りをにらんだ駆け込み買いも期待できそう。権利落ち後は下げる展開も想定されるが、10月からの新四半期入りや月初の株高のアノマリーを意識した買いが下値を支える可能性が高い。また、衆議院解散発表となれば政策期待も高まりやすく、物色の幅が広がることが商い活況を促す展開も想定される。北朝鮮動向は引き続きかく乱要因だが、株式市場には耐性もつきつつあり、下げづらく上げやすい地合いが続くと予想する。


【今週を振り返る】
 強い動きとなった。米国株高や円安進行を好感し、連休明け19日の日経平均は大幅高で節目の2万円を大きく上回り、年初来高値を更新した。衆議院の早期解散観測も刺激材料となり、投資家心理が強気に傾いた。注目のFOMCは市場の想定線の内容で、米株市場に特段の波乱が生じなかったことが安心材料となった上に、米長期金利の上昇で円安が進行したことから、FOMC通過後に一段高となった。週後半は地政学リスクが意識されて売りに押されたものの、週間では大幅高を記録した。日経平均は週間では約386円の上昇となり、週足では2週連続で陽線を形成した。


【来週の予定】
 国内では、8月企業向けサービス価格指数、7/19-7/20開催の日銀金融政策決定会合議事要旨、9月末権利付き最終日(9/26)、8月消費者物価指数、8月失業率・有効求人倍率、8月家計調査、8月鉱工業生産、8月商業動態統計、8月住宅着工件数、9/20-9/21開催の日銀金融政策決定会合「主な意見」(9/29)などがある。

 決算発表は、大光、あさひ(9/25)、ライトオン(9/26)、ニトリHD、西松屋チェーン(9/27)、ハイディ日高、スター精密(9/28)、アダストリア、ハローズ、DCM、ミルボン、ストライク、スギHD、ケーヨー(9/29)などが予定している。

 海外では、ニュージーランド総選挙、NAFTA再交渉会合(~9/27カナダ・オタワ)(9/23)、ドイツ連邦議会選挙(9/24)、米8月シカゴ連銀全米活動指数、米9月ダラス連銀製造業活動指数、独9月Ifo景況感指数(9/25)、米7月S&Pコアロジックケースシラー住宅価格指数、米8月新築住宅販売件数、米9月CB消費者信頼感指数、米9月リッチモンド連銀製造業指数(9/26)、米8月耐久財受注(9/27)、米4-6月期GDP確定値、米8月卸売在庫、米9月カンザスシティ連銀製造業指数(9/28)、日中国交正常化45周年、財新中国9月PMI製造業、英4-6月期GDP確報値、米8月個人所得、米8月個人支出、米9月シカゴ購買部協会景気指数(9/29)などが注目される。

 米企業決算は、マイクロン・テクノロジー、ナイキ(9/26)、アクセンチュア、マコーミック(9/28)などが発表を予定している。
小松

最終更新:9月22日(金)17時03分

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