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裾野広がるネットショッピング、市場拡大の波に乗る銘柄は? <株探トップ特集>

9月20日(水)19時30分配信 株探ニュース

スタートトゥ <日足> 「株探」多機能チャートより
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スタートトゥ <日足> 「株探」多機能チャートより
現在値
アスクル 3,090 ---
北の達人 1,175 ---
スタートT 3,475 ---
シュッピン 2,871 ---
夢展望 1,352 ---
―対象は旅行から食品まで生活の隅々に、特色ある企業が強みを発揮―

 インターネットを通じたショッピングの裾野が広がっている。総務省が9月5日に発表した7月の家計消費状況調査(2人以上の世帯)によれば、ネットショッピングの平均支出額は1万950円と前年同月に比べて20%増加した。消費者の節約志向などを背景に今後もこうした流れは続く見通しで、独自の商品やサービスを提供する企業や、EC(電子商取引)サイトの構築支援などを手掛ける企業の動向からは目が離せない。

●物販系EC化率5.4%と低く成長余地

 ネットショッピングを利用して注文した世帯のみを集計した平均支出額は3万1401円(前年同月比3.4%減)と3万円台で頭打ちが続いているものの、利用世帯の割合は34.9%(同6.8ポイント増)に上昇。これまで利用していなかった層が新たに使い始めたことで全体が拡大している。ネットショッピング支出の内訳をみると、旅行関係費が21.8%増と大きく伸びているほか、食品が11.8%増、衣類・履物が11.0%増となるなど、サービスや普段の生活に欠かせない商品の購入が増えている。一方で、物販系のEC化率(商取引市場全体に対するEC市場の割合)は5.4%にとどまっており、成長余地は依然として大きいといえそうだ。

●アドベンチャー、スタートトゥデイ、ANAPなど注目

 旅行分野ではアドベンチャー <6030> [東証M]に注目したい。同社が運営する航空券予約販売サイト「スカイチケット」の8月取扱高は約56億9500万円と前年同月に比べ2.2倍に膨らんだ。今18年6月期通期の連結営業利益は5億1200万円(前期比23.5%増)が見込まれており、会社側では利益拡大のタイミングでの市場変更(東証マザーズから東証1部)を検討している。

 食品分野では、セブン&アイ・ホールディングス <3382> とアスクル <2678> が提携し、11月末をメドに生鮮宅配事業に乗り出す予定。同事業にはアマゾンジャパン(東京都目黒区)が4月から東京の一部地域で生鮮宅配を開始しており、競争は激しいとみられるが、セブン&アイ・アスクル連合は1時間単位の宅配指定など、きめ細やかなサービスで商機を伺う構えだ。

 衣料品では、スタートトゥデイ <3092> が運営する国内最大級のファッション通販サイト「ZOZOTOWN」の好調さが続いている。積極的に幅広いジャンルの新規ブランドを出店した効果などで、18年3月期第1四半期(4-6月)の商品取扱高は578億9700万円(前年同期比43.4%増)に拡大。これが寄与するかたちで同期間の連結営業利益は79億8100万円(同59.3%増)となった。また、若者向けの女性ファッションを手掛けるANAP <3189> [JQ]は売上高に占めるネット販売の割合が、15年8月期の43%から足もとでは57%超まで上昇。同事業の好調さなどを背景に17年8月期通期の単独最終損益は4期ぶりの黒字転換が見込まれている。

 このほか、カメラや時計の売買を手掛けるシュッピン <3179> 、若い女性向けファッション商品を取り扱う夢展望 <3185> [東証M]、独自ブランドの化粧品や健康食品などを販売する北の達人コーポレーション <2930> なども特色を生かし順調に売り上げを伸ばしている。

●16年のフリマアプリ市場規模3052億円

 最近では、消費者同士の物品売買を仲介するCtoC市場が急拡大している。経済産業省が4月に発表した「電子商取引に関する市場調査」によると、16年のフリマアプリの市場規模は3052億円。初めてフリマアプリが登場したのが12年であることを考えると、約4年で形成された市場としては非常に大きく、さらなる成長が期待できそうだ。

 エニグモ <3665> [東証M]が運営する「バイマ」は海外在住の出品者から世界中のアイテムを購入できるショッピングサイトで、17年1月期通期の商品取扱高は332億7700万円(前の期比36.2%増)に成長。また、GMOペパボ <3633> [JQ]が手掛けるハンドメイドマーケットの「ミンネ」は8月末時点で800万ダウンロードを突破し、同月の流通金額は約8億円(前年同月比22.8%増)と堅調に推移している。

●プラットフォーム提供会社や決済代行会社に商機

 オンラインショッピングの市場拡大で恩恵を受けるのが、サイトのシステムを開発・提供する企業や決済代行会社だ。

 EC支援を行う主な企業としては、複数ネットショップ一元管理システム「ネクストエンジン」を提供するHamee <3134> 、ECサイト構築パッケージ「ecbeing」を販売するソフトクリエイトホールディングス <3371> 、ECサイト構築プラットフォーム「イーシーキューブ」を手掛けるロックオン <3690> [東証M]、ECサイト構築パッケージ「SI Web Shopping」のシステムインテグレータ <3826> など。

 決済代行では、ウェルネット <2428> 、GMOペイメントゲートウェイ <3769> 、電算システム <3630> 、ビリングシステム <3623> [東証M]、フライトホールディングス <3753> [東証2]、メタップス <6172> [東証M]などが関連銘柄として挙げられる。

株探ニュース(minkabu PRESS)

最終更新:9月23日(土)11時40分

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