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自動車も遠隔操作でアップデート ハリケーン対策でテスラが航続距離を延長

9月21日(木)10時10分配信 THE PAGE

 大型ハリケーン「イルマ」が米国を襲った際、米電気自動車大手のテスラが実施した措置が話題となっています。同社は、ハリケーンの被害地域にあるテスラ車のシステムに遠隔でアクセスし、ハリケーンからの避難が容易になるよう、航続距離を伸ばすアップデートを行いました。利用者を第一に考えた措置として称賛する声がある一方、「どうやって航続距離を伸ばすの?」と不思議に思った人や、すべてがテスラにコントロールされてしまう現実に驚いた人も多いようです。
写真:ロイター/アフロ
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写真:ロイター/アフロ
 テスラは、イルマ上陸直前の9月10日、同社の一部モデルに対してソフトウェアの自動アップデートを実施。通常は320キロ程度の航続距離を一時的に370キロ程度に伸ばせるよう設定を変更しました(モデルによって多少異なります)。これはイルマの被災者がクルマで避難することを考慮した措置です。

 電気自動車はバッテリーで動きますが、バッテリーがなくなってしまうということは、ガソリンがなくなることと同じですから、どうやって航続距離を伸ばしたのかと不思議に思った人も多かったようです。テスラ車の一部のモデルは、カタログ上の航続距離を超えて走れるだけのバッテリーを搭載しているものの、容量のすべてを使えないよう制限されているものがあります。同社では一時的にこの制限を解除することで、航続距離を伸ばしたということですので、バッテリーの物理的な寿命がソフトウェアで延びたわけではありません。

 顧客の状況を第一に考えた措置に対して称賛の声がある一方、機能のアップデートなどが自由に出来てしまう状況に驚いた人も少なくありません。テスラはもともと遠隔でソフトをアップデートできることが特徴の一つであり、アップデートは常に行われていますから、テスラ車のオーナーにとっては驚くような話ではないでしょう。またアンドロイドやWindows10などスマホやパソコンのOSは、勝手にメーカーがアップデートするのが当たり前ですから、同じシステムがクルマにも搭載されているだけのことに過ぎません。

 ただ外部からアクセスができるということは、クルマを乗っ取られる可能性がゼロではないということを意味しています。すでにスマホやパソコンなど個人のプライバシーが丸裸になる機器を、毎日のように外部からのアクセスにさらしているわけですから、過剰に心配する必要はありませんが、一定のリスクがあることは理解しておいた方がよいでしょう。

(The Capital Tribune Japan)

最終更新:9月26日(火)5時52分

THE PAGE

 

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