ここから本文です

来週の東京外国為替市場見通し=北朝鮮リスク、米政権運営不安などに注意

9月8日(金)16時52分配信 モーニングスター

 予想レンジ:105円00銭-109円50銭

 4-7日のドル・円は軟調な推移だった。週初4日は、前日の北朝鮮による核実験に加え、北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射準備しているとの韓国報道が伝わり、リスク回避の円買い優勢。5日も北朝鮮のミサイル発射懸念がすくぶったほか、FRB(米連邦準備制度理事会)高官が年内米利上げに慎重姿勢を示し、ドル・円を下押しした。6日、米民主党によるハリケーン被害救済の緊急予算と連邦債務上限引き上げを包含した提案をトランプ大統領が支持し暫定合意すると、米株高・金利高を伴いドル・円は持ち直した。

 7日は前日の米株高の流れを受けて日経平均株価が反発し、ドル買い・円売りが先行。その後、政策金利据え置きを決めたECB(欧州中央銀行)理事会後のドラギECB総裁による「10月理事会で18年以降の量的緩和縮小の方法を決める」との発言を受けユーロ・ドルが急伸すると、ドル・円は一時108円5銭まで値を下げ、4月17日に付けた年初来安値を更新した。

 足元は9日に北朝鮮が建国記念日を迎えることから核実験など軍事行動に出る可能性が指摘されている。米政府は6日、国連安全保障理事会の各国に北朝鮮への石油禁輸などを盛り込んだ新たな制裁決議案を配布し、11日に採決を目指す意向を示すなど、北朝鮮を巡る情勢は依然緊迫したままだ。一方、米国では債務上限引き上げが3カ月先延ばしされデフォルトリスクが目先後退したが、共和党指導部の受けは悪く、政権運営に対する不透明感が一段と強まっている。ハリケーン被害救済期待が米株やドル・円をサポートする可能性もあるが、全般としてはリスク要因のほうが多そうだ。米経済指標では、8月CPI(消費者物価指数)、8月小売売上高、8月鉱工業生産などがある。同月下旬に襲来したハリケーン「ハービー」による経済指標への影響を見極めたい。

 ドル・円は7月半ば以降、下落基調を強めており、足元もリスクオフムードが根強い。直近の年初来安値を割り込めば、次はフシ目の1ドル=105円が意識されそうだ。ただ、地政学リスクが一段と高まれば、下値の抵抗線が少ないだけに、さらなる下押しも想定しておきたい。上値メドは7日の25日移動平均線近辺の109円50銭とする。

提供:モーニングスター社

最終更新:9月8日(金)16時52分

モーニングスター

 

【あわせて読みたい】

このカテゴリの前後のニュース

証券口座比較

不動産投資コラム(楽待)

ヘッドライン