ここから本文です

長城汽車のフィアット・クライスラー買収報道、日本のメーカーはどうなる?

8月31日(木)11時50分配信 THE PAGE

 中国の自動車メーカーである長城汽車が、ジープなどで知られる自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)の買収を検討していることが明らかとなりました。FCAは米クライスラーにイタリアのフィアットが資本参加する形で出来上がった自動車メーカーです。もし買収が実現した場合、中国の自動車メーカーが、いよいよ世界市場に本格進出することになります。

飛躍的に向上した中国メーカーの技術力

[資料写真]2012年の北京モーターショーに出展された長城汽車のコンセプトカー(ロイター/アフロ)
拡大写真
[資料写真]2012年の北京モーターショーに出展された長城汽車のコンセプトカー(ロイター/アフロ)
 中国の自動車産業は国策となっており、これまでは政府が管理する国営自動車メーカーが、トヨタや米ゼネラル・モーターズ(GM)といった外資系企業と合弁会社を設立する形で発展してきました。外資系企業は合弁を設立しないと中国市場に進出できないのですが、そうしている理由は外資系メーカーから技術を習得するためです。

 当初はなかなか中国への技術移転は進みませんでしたが、ここ数年、中国の自動車メーカーの技術力は飛躍的に向上し、一部のメーカーは日本や欧米メーカーにひけをとらなくなったといわれています。

 長城汽車は政府からの支援を受けていない純粋な中国の民間企業です。販売はほとんどが中国国内向けですが、ピックアップトラックなどを得意としており、このところ販売台数を大きく伸ばしています。

ジープを中国企業が手に?

[資料写真]2016年のLAモーターショーに出展されたJeepレネゲード(ロイター/アフロ)
拡大写真
[資料写真]2016年のLAモーターショーに出展されたJeepレネゲード(ロイター/アフロ)
 報道によると長城汽車が買収を検討しているのは、FCAのSUV(多目的スポーツ車)など複数部門とのことです。FCAのSUV部門には、4輪駆動車の代名詞にもなった「ジープ」という世界的ブランドがあり、買収が実現すれば中国企業がこのブランドを手にすることになります。

 中国の自動車メーカーは、欧州の名門ブランドであったボルボを買収するなど、国際展開の準備を着々と進めています。近い将来、トヨタやGMなどと並んで、中国メーカーが上位にランクインする可能性は否定できない状況となってきました。

いずれはホンダが中国に買収される?

 このところ自動車業界は、独フォルクスワーゲン(VW)、トヨタ、GM、日産・ルノーという上位4社への寡占化が進んでいます。上位4社に食い込めないFCAのような企業は買収の対象になりやすいというのが現実です。ここで気になるのがホンダの存在でしょう。

 日本の自動車メーカーの多くは、すでにトヨタもしくは日産と何らかの提携関係を持っており、ホンダだけが完全に独立した状態です。しかしホンダ単独で上位4社と競争するのは困難であり、同社は難しい舵取りを迫られています。あくまで仮定ですが、ホンダが中国など外国の企業に買収されてしまう可能性もゼロではないかもしれません。

(The Capital Tribune Japan)

最終更新:9月5日(火)5時49分

THE PAGE

 

【あわせて読みたい】

このカテゴリの前後のニュース

不動産投資コラム(楽待)

ヘッドライン