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市場の目=中国、貿易にも政策の影響が表面化

8月12日(土)19時17分配信 トレーダーズ・ウェブ

第一生命経済研究所 経済調査部 主席エコノミスト 西濵徹氏

中国、貿易にも政策の影響が表面化
経済の「サービス化」の影響は物価に着実に現われている

 年明け以降の中国経済は製造業の景況感悪化が景気の重石になると懸念されたが、サービス業が下支えしている。足下では製造業景況感の底入れが進み外需回復への期待が高まったが、7月の輸出額は前年比+7.2%に鈍化している。ただし、製造業景況感の回復は輸出向け新規受注がけん引役である上、足下の輸出額の鈍化は過剰生産抑制の動きを反映しており、先行きに対しては比較的明るい材料が揃っている。

 7月の輸入額も前年比+11.0%に伸びが鈍化したが、政策的な生産抑制の動きに伴い鉱物資源関連の輸入量抑制の動きが影響している。他方、先行きの輸出拡大期待を反映して素材・部材関連の輸入額は堅調な推移が続く。金融市場の落ち着きも重なり外貨準備は拡大に転じる一方、貿易黒字の半分以上を対米黒字で計上しており、今後は米中両国での貿易政策を巡る動きに一段と注目が集まることが予想される。

 昨年来の中国経済の持ち直しなどに伴う国際商品市況の底入れは、生産者物価の押し上げに繋がったが、年明け以降はその動きに一服感が出た。ただし、足下では商品市況が再び底入れして影響が出ているものの、価格転嫁の動きは依然鈍い。消費者物価は引き続き低水準で推移するが、サービス物価の上昇などを追い風にコアインフレ率は相対的に高止まりしている。サービス業景況感は引き続き好調な推移をみせており、生活必需品による物価下押しの影響を除けばインフレ圧力は緩やかに高まるものと予想される。

最終更新:8月12日(土)19時17分

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