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新興市場展望=一段安で売り招く悪循環!?―新興市場、需給好転を待つ

8月11日(金)8時22分配信 モーニングスター

現在値
ミクシィ 5,480 -70
シェアT 2,156 -26
田中化学 2,681 -144
東映アニメ 10,600 -30
WASH 3,210 -60
 マザーズ指数が下値模索の展開となっている。一段安懸念を指摘した今週の当欄では、投資家の多くが現状を楽観視していないとしたが、信用買い残の解消はまだ道半ば。投資家の成績悪化が売り需要を招く悪循環となっており、来週も買いから入りづらい相場環境が続いてしまいそうだ。

 北朝鮮情勢が緊迫化した9日、東京市場全般が大きく下落したことに伴い、新興市場も一段安に進んだ。日経平均株価のPERが14倍近辺まで低下するなど、東京市場全般はバリュエーション面から下値買いを誘いやすい水準まで下落しているが、成長期待から割高銘柄の多い新興市場ではバリュエーション面が下支えしにくい。7月末から100ポイントの下落となっているだけに、値ごろ感をベースに「そろそろ」と考える投資家も増えていきそうだが、信用買い残の解消売り需要は高まっている。来週は需給面の好転を待つ必要がある。

 個別では決算発表の一巡で買いやすさが台頭している。指数寄与度の高いミクシィ <2121> が決算を機に売られるなど、円安効果を満喫している東証1部の輸出株と比べて内需株の多い新興市場上場企業の決算内容は相対的に芳しくない。好決算期待の大きかったWASHハウス <6537> も下方修正を発表して分割後安値を更新した。

 一方で田中化学研究所 <4080> 、ジャパンインベストメントアドバイザー(JIA) <7172> 、東映アニメーション <4816> など、好決算をしっかりと評価されている銘柄もある。買い方不利の相場状況は継続しそうだが、こういった好決算銘柄ならば勝機もあるだろう。

 IPO(新規上場)は9日上場のトランザス <6696> が上場初日値付かずの人気となったものの、シェアリングテクノロジー(シェアRT) <3989> をはじめ、直近IPO銘柄がことごとく売られているため、セカンダリー(流通市場)で参戦するにはリスクが大きい。鋭角的な下落となることが多いだけに、売り需要を短期間で解消することも多いものの、こちらも参戦は需給の好転を確認してからでも遅くはないだろう。(小泉健太)

提供:モーニングスター社

最終更新:8月11日(金)8時22分

モーニングスター

 

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