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週間為替展望(豪ドル/ZAR)-袋小路のZAR、更なる下落も

8月5日(土)0時10分配信 トレーダーズ・ウェブ

◆RBAは声明文で豪州経済に楽観的な見方も、利上げ期待は時期尚早
◆豪ドルは国内指標より中国CPIに注目
◆袋小路に入った南ア経済、解決策が見えない状態に
(国際金融情報部・松井 隆)

予想レンジ
豪ドル円84.90-92.20円
南ア・ランド円7.90-8.60円

8月7日週の展望
 豪ドル円は上値が重いか。注目されていた豪準備理事会(RBA)の声明文では、豪ドル高が懸念されていたものの、豪州経済には楽観的な見方だった。豪州経済に対しての楽観的な見方は、ここ何回かの声明文でも同じだった。しかし、ロウRBA総裁が、低金利はしばらくの間続け、金融引き締めをしている諸外国に追随する必要がないと発言していることもあり、声明文で今後の経済の見通しがポジティブでも、早期利上げを期待するのは難しいだろう。4-6月期の消費者物価指数(CPI)が市場予想より弱く、主だった経済指標がその後発表されていないこともあり、豪州の金利の動きは、ここから数カ月の経済指標を見ていく必要がありそうだ。
 来週は、8日にNAB企業景況感・信頼感指数、9日に住宅ローン貸出が発表されるが、どの指標も相場を大きく動かすものにはならないだろう。11日に予定されているロウ総裁の講演は、今回の声明文のように豪州経済に楽観的な見方になるのか、または前回の講演のように利上げに対して消極的になるのか、総裁がどのような発言をするのか注目が集まりそうだ。
 豪州以外の注目される経済指標は、7日に発表される中国の消費者物価指数と生産者物価指数。牛肉の輸出問題で中国との関係が難しくなっているものの、依然として豪州にとって中国が主要輸出先として重要なことには変わりが無いため、経済指標には素直に反応しそうだ。
 南ア・ランド(ZAR)円は上値が重いだろう。1-3月期に景気後退入りし、南ア経済は袋小路に入ってしまい、強気な発言が多かったズマ大統領さえも、弱気な発言が繰り返された。先々週には5年ぶりとなる利下げを行い、景気を刺激しようとしているが、格付け会社のムーディーズは利下げ自体が護民官からの圧力で、金融政策の独立性が損なわれることを危惧している。依然、金利面での魅力でZARを買う投資家がいるものの、ここまで多くの問題が表面化するとZARの売りは歯止めがきかなくなる可能性もある。

7月31日週の回顧
 豪ドル円は上値が重かった。中国7月財新製造業PMIは51.1と予想の50.4を上回り、景況判断の節目となる50を2カ月連続上回ったことで週前半は堅調に推移した。しかし6月の豪貿易黒字は市場予想を下回り、豪ドルは週初よりも下落した。RBAは市場予想通り政策金利を1.50%に据え置いた。声明文では豪ドル高は雇用の重しになると通貨高に懸念を表明したが、成長率は3%前後まで上向くと豪州経済に対して楽観的な見通しを示した。強弱入り混じった格好で反応は鈍かった。
 ZARは対円、対ドルともに弱含んだ。ズマ大統領は、南ア経済は追い込まれた状態で、今年の成長率は0.5%を下回るだろうと発言した。クガニャゴ南ア準備銀行(SARB)総裁も、広範囲にわたる景気後退や、政治的な不透明感が投資環境に悪影響を与えると発言し、ZAR円は5月18日以来のZAR安まで下がった。(了)

最終更新:8月5日(土)0時10分

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