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【FISCOソーシャルレポーター】染谷エツ子:米国政策金利の上昇と10年債利回りの下落

7月5日(水)19時17分配信 フィスコ

以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家染谷エツ子氏(ブログ「えつこのFX日記~FXで家計にゆとりを~」を運営)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
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※2017年6月27日12時に執筆
現在の景気の状態を読み解くイールドカーブのフラット化
2017年4月以降のドル絡みの通貨は、レンジ相場であったり、ドル売りであったりと、米FRBの政策金利が引き上げられたにも関わらず強いドル買いトレンドとなりませんでした。それは、米国債の長期金利が下降トレンドであることと、イールドカーブのフラット化が原因と言われています。
最近、各国の債券のイールドカーブ(利回り曲線)の形状がフラット化していることが注目されています。イールドカーブや、国債の長期金利と相場の動きの相関性についてご存じない方はわからないと思いますので、簡単に説明いたします。
イールドカーブは金利が上がると予想される場合は右上がりになります。これを順イールドと呼びます。逆に金利が下がると予想される場合は右下がりになります。これを逆イールドと呼びます。イールドカーブがフラット化すると、通常は景気後退の訪れを告げるサインと予想します。
国債の長期金利が大きく上昇するとポジティブとなり、その国の通貨は買われる傾向にあります。国債の長期金利が大きく低下するとネガティブとなり、その国の通貨は売られる傾向にあります。
最近の欧州に対しては中央銀行が量的緩和(QE)やゼロ金利、マイナス金利政策を実施中という、過去を遡っても珍しい金融政策を行っている状況にあるため、過去の常識があてはまらないのではないかとの見方もあります。
ですがアメリカの場合は、政策金利は2016年12月、2017年3月、2017年6月に0.25%ずつ利上げされ、現在1.00-1.25%になっています。当然イールドカーブは右上がりの順イールドとなるはずですが、そうなっていません。フラット化しています。
通常、利上げ局面の初期段階は景気が回復しているはずですので、FRBの利上げよりも先に、米国債の長期金利が上昇し、相場全体がドル買いで上昇するのが普通なのですが、トランプ大統領就任後、10年国債の利回りは一時的に2.6%程度まで上昇して再度低下し2.2%前後で推移しています。2017年6月に利上げが行われても、全く上昇する気配がありません。
ドルも大きく買われることが無い相場となっています。
この状態は、債券市場では、景気はそれほど強くならないと判断されているということになります。
もし、米国政府の財政政策が進まず、米国債のイールドカーブがさらにフラット化し、逆イールドなどになった場合は金利が下がると予想されている訳ですから、ネガティブとなってしまいますので注意が必要となります。
相場全体が、「政策金利が引き上げられて景気が良くなる」と強く感じられないことが、4月以降の神経質な相場を作り出していると読み解くことが出来ます。これらの事から、今現在は、難しい相場であるということを意識してトレードに取り組んで頂きたいと思います。
まず、FXのトレードをする時には、ドル円を中心としたクロス円の通貨ペアと一緒に、日経平均株価やNYダウ、原油価格や米国債の長期金利と言われる米国10年債の動きを観察することをお勧めします。相場がポジティブとなっている場合は、全体的に上昇傾向にあります。相場がネガティブとなっている場合は、全体的に下降傾向にあります。この2つのパターンに当てはまらなくて、動きの予想が出来ない場合は、トレードは様子見にするようにされて下さい。分かり易い動きの時だけトレードし、少しでも分からないと思う場合はトレードを控えることが、皆様の大切な資金を守る事になります。
今回の記事が少しでもお役に立つことが出来ましたら、私としましても大変有難い事です。


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執筆者名:染谷エツ子
ブログ名:えつこのFX日記~FXで家計にゆとりを~

《DM》
株式会社フィスコ

最終更新:7月5日(水)19時20分

フィスコ

 

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