ここから本文です

“材料なし"の日経平均2万円超え、出遅れ銘柄に注目

6月19日(月)17時11分配信 会社四季報オンライン

“材料なし
拡大写真
“材料なし"の日経平均2万円超え、出遅れ銘柄に注目
 米FOMC(公開市場委員会)や日銀金融政策決定会合を終えて、当面の金融政策の方向が決定した。株式市場では織り込み済みということで特に変わった動きにはならず、これまでの相場展開が継続している。

 ただ、米国では利上げが嫌気されたということでもないのだろうが、これまで相場をけん引してきたハイテク銘柄に軟調なものが目立つ。ダウ平均は堅調でナスダックは軟調と、これまでの相場とは反対の動きになっている。

 日本市場では米国の利上げに為替が反応せず、円安に振れないことなどもあって、大きな変化は見られない。相変わらず指数先行型で、指数の影響の大きな銘柄にけん引される形だ。

 先物主導、指数に影響の大きな銘柄主導という相場の場合には、指数ばかりが高く、何を買っていけばいいのかわかりにくいこともある。総じて盛り上がりに欠ける展開になるものであり、今回も同じようなパターンとなっている。

 日経平均は2万円のフシ目を再び超えたが、はっきりと2万円を超えるだけの材料がある、あるいは何かのイベントをきっかけに2万円を超えるということでないと、追随する買いは入りにくいということではないか。

■ 買いが続くかどうか

 特に材料のない中での上昇で気を付けなければならないのは、上昇した要因が「上がるから買う」ということであることだ。指数が上がるから買えるものを買うということになるので、結局は「上がらなくなれば売られる」ことも多くなる。

 買われた材料がはっきりとしている場合、その材料が買い材料でなくなった場合には売られることもあるが、その材料がなくなったり、買われ過ぎとならない限り、買えることになる。
 かつて「バブル」と言われた時も、「ITバブル」と言われた時も、「買わなければ上がってしまう」ということで買い続けた結果、上がらなくなったから売られた。そしてその上昇が終わる末期には、信用取引のカラ売りが積み上がって、最後に買い戻しを急ぐ動きで上昇した後に上昇が止まり、下落が始まった。

 株式だけではなく、「相場」というものは上がれば下がり、下がれば上がるというものだ。上がり続ける相場も、下がり続ける相場もないのであり、買われ過ぎれば下がり、売られ過ぎれば買われるということが多いのである。

 したがって、日経平均が2万円を超えた場合も、「買われ過ぎているのか」、「どんな材料や市場の心理で買われたのか」を考えてみると良いと思う。そして誰が買っているのか、誰が売っているのかを考えてみると、2万円を超えた水準で買えばいいのか、売ればいいのか、そしてどのような銘柄を買えばいいのかということもわかってくるのではないか。

■ あえて森を見ずに木を見る

 日経平均は「2万円を超えたから買う」という買いに押し上げられたという可能性もある。そうであるなら、ここはあえて日経平均ではなく、逆に個別の材料で株を考えてみるのも良いのではないか。日経平均が2万円を超えてきたことで、あらためて指数の影響の大きな銘柄を買うというよりは、好材料がありながらも買われていない銘柄が後から買われるということになると考えている。

 先駆した銘柄がさらに上がるというよりは、上がっていない銘柄が見直されるということを考えても良い。相場全体が押し上げられるということであれば、出遅れ銘柄が最後に買われるだろう。日経平均の2万円超えで達成感から売られるということになっても、2万円を超える要因となったわけではない銘柄は、あえて売られるということもないはずだ。

 注目される銘柄群とすれば、引き続き割安感が目立つ三菱商事(8058)など大手商社株や、みずほフィナンシャルグループ(8411)など銀行株、そして、百貨店など小売り銘柄の一角に注目である。

 一方、日経平均は2万円を超えてさらに上値を試す動きになるのだろうか?  中東などがきな臭い雰囲気もあり、「有事のドル高」となるか「リスク回避」として円高になるかに注目している。円安に振れるということでもないと、上値は重くなり、引き続き2万円前後での保ち合いが続くのではないだろうか。

 清水洋介/大和証券、マネックス証券、リテラ・クレア証券など経て、現在アルゴナビスでフィナンシャルコンシェルジュ

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
清水 洋介

最終更新:6月21日(水)10時16分

会社四季報オンライン

 

【あわせて読みたい】

このカテゴリの前後のニュース

JPX*マネースクール

不動産投資コラム(楽待)

ヘッドライン