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103万円だけではない!130万円にも扶養の壁

6月19日(月)21時35分配信 あるじゃん(All About マネー)

◆社会保険の扶養範囲は年収130万円

103万円だけではない!130万円にも扶養の壁
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103万円だけではない!130万円にも扶養の壁
サラリーマンや公務員の妻(ある基準の収入以下の)は、年金保険料を納める必要がありません。 いわゆる「国民年金の第3号被保険者」ですね。ある基準の収入を超えると、第3号被保険者として認められずに、自分自身で年金の保険料を払う必要がでてきます。

健康保険も同じで、ある程度の収入以下であれば、夫の健康保険組合の扶養者として認められますが、収入が基準を超えると、保険料を自分で支払わなくてはいけません。

この社会保険(公的年金や健康保険)で扶養と認められる範囲は、年収130万円です。税金での扶養範囲は103万円でした。社会保険の範囲のほうが少し高くなっていますね。ただ、この2つの収入基準は考え方が少し違います。

◆見込み年収130万円がポイント

社会保険の扶養範囲の年収130万円というのは、所得税の計算のように1月から12月までの1年間での収入などという厳密なものではありません。 年収130万円以上の収入が続くような働き方かどうかがポイントです。

この年収130万円は、月額に換算すると 10万8334円となります。なので、月収が10万8334円を常に超えれば、社会保険の扶養範囲をはずれると考えていいでしょう。ある月だけ残業が多く、月収が10万8334円を超え、その後はまた元の月収に戻るのであれば、被扶養者のままでいられるということです。

◆被保険者の年収の半分以下

扶養に入るためには、もうひとつ条件があります。それは、被保険者の年収の半分未満の収入であること(同一世帯の場合)。例えば妻が夫の扶養に入ったまま年収130万円未満で働いていても、夫の年収が妻の2倍以上なければ扶養からはずれることになります。

扶養であるということは、その収入が世帯の主な稼ぎではないということですね。ここが、税金の扶養と考え方が大きく違うところです。

「130万円の壁」とも呼ばれる、社会保険の扶養範囲。注意するべき点がいくつかあります。

◆自営業の妻は130万円は関係ナシ

国民年金の第3号被保険者は、サラリーマンや公務員の妻など。自営業の妻は第1号となる 主婦などがパートで働く時に、夫の扶養範囲内で働きたいという人が多く、そのボーダーラインは税金面では「103万円」、社会保険面では「130万円」でした。

健康保険や公的年金の社会保険では、扶養に入れるのは年収130万円未満ということでした。この数字だけを見て、年収130万円以内で働けば損はないと思っている方も多いと思います。 ところが、年収130万円のラインは全く関係ない人もいますよ。

それは、夫が「国民年金の第1号被保険者」であるとき。自営業者などのときですね。夫が第1号被保険者であれば、妻は年収がゼロでも第1号被保険者として保険料をおさめているはずです。なので、収入がいくらになろうが、負担は同じということです。

健康保険も同じです。夫が自営業などの場合は、国民健康保険に加入しています。この国民健康保険は、世帯の収入や人数によって保険料が決められています。扶養家族という考えはありません。

「年収130万円」以上働くと損になるというのは、会社員や公務員の妻の場合です。

◆雇用保険でも扶養範囲をはずれる

また、雇用保険の基本手当(失業給付)を受給している間も、扶養からはずれる場合がありますのでご注意を。支給額が 日額3612円以上となると、扶養からはずれます。

日額3612円以上の雇用保険を受給している間は、国民健康保険や国民年金を支払わなくてはいけません。

◆受給年金もカウント

雇用保険の他に、公的年金の受給も収入としてカウントされます。税金を計算するときは、公的年金控除などがありましたが、社会保険の控除の計算では、受け取った年金額で判断されます。

他にも、健康保険の傷病手当金、企業年金、仕送りなど手元に届いた全てのお金を足して判断することになります。お給料の他に交通費として支給されたものも計算の対象となりますよ。

賢い主婦の働き方のボーダーラインの年収103万円と年収130万円ですが、考え方や対象となる収入もかなり違います。知らない間に扶養からはずれていた! なんてことのないようにしっかりとチェックをしてくださいね。
福一 由紀

最終更新:6月19日(月)21時35分

あるじゃん(All About マネー)

 

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