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来週の東京外国為替市場見通し=FOMC通過も、米金融当局の資産圧縮を意識した展開続く

6月16日(金)17時51分配信 モーニングスター

 予想レンジ:1ドル=110円00銭-113円00銭

 12-15日の週のドル・円は上昇した。週初12日は世界的な株安を背景に円買い・ドル安が進行。13日、FOMC(米連邦公開市場委員会)の結果を翌日に控え、様子見ムードが広がった。14日、米5月CPI(消費者物価指数)や米5月小売売上高が市場予想を下回り、米長期金利が急落し、4月以来となる1ドル=108円台まで下落した。同日のFOMCでは市場の大方の予想通り米国の利上げを決定。併せて、年内にバランスシートの縮小を開始する方針が具体的に打ち出され、イエレンFRB(米連邦準備制度理事会)議長の会見がタカ派寄りだったことから、ドルは切り返す動きとなった。15日、米6月ニューヨーク連銀製造業景況指数が市場予想を上回り、前日のFOMCが改めて材料視され、米金利上昇を伴いドル・円は大きく買われた。

 FOMCでは市場予想通り政策金利であるFFレートの誘導目標を0.25ポイント引き上げ、今後の利上げペースは17年内にあと1回、18年に3回実施するとの見通しに変わりはなかった。同時に、債券の償還による資金の再投資に制限を加え、金融緩和によりかさんだ米金融当局の資産圧縮を段階的に図るバランスシート縮小策が詳細に示され、イエレンFRB議長は「比較的早期に実施する可能性もある」とした。堅調な米経済指標には金融正常化が意識され為替相場が過敏に反応する可能性があり、目先、発表が控える米1-3月期経常収支、米5月中古住宅販売件数、米5月新築住宅販売件数などに注目。また、複数のFRB高官による講演内容にも気を配りたい。

 一方、日銀は16日、金融政策決定会合で金融政策の据え置きを決定。黒田東彦日銀総裁はその後の会見で、現時点で出口や正常化について議論する段階にはない旨を発言した。金融緩和の出口論について日銀は「時期尚早」から「説明重視」のスタンスに転じるとの事前の観測報道があったものの、引き続き日米金融政策の方向性の違いが意識され、ドル・円をサポートする展開が続きそうだ。

 ドル・円はチャート上で、直近高値の1ドル=112.11円(5月24日)を上抜ければ、5月下旬に米政局不安から急落する前の113円台回復が視野に入る。一方、直近でもみ合った110円前後の水準が下値メド。

提供:モーニングスター社

最終更新:6月16日(金)17時51分

モーニングスター

 

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