ここから本文です

週間為替展望(豪ドル/ZAR)-豪ドル円は外的要因が左右か

5月20日(土)11時02分配信 トレーダーズ・ウェブ

◆豪州は経済指標の発表が少なく外的要因が相場を左右するか
◆「ロシアゲート」の影響で円が買われやすい
◆ZARはコモディティ価格が底堅く、大きくは崩れないか
(国際金融情報部・松井 隆)

予想レンジ
豪ドル円78.80-85.70円
南ア・ランド円8.24-8.96円


5月22日週の展望

 豪ドル円の上値は限定的か。豪州からは目立った経済指標は発表されないが、25日にはブロック豪準備銀行(RBA)総裁補佐とデベルRBA総裁補佐の講演が予定されている。16日に発表されたRBA金融政策決定理事会議事録は大きなサプライズがなかったことを考えると、市場を驚かすような発言は予想できず、よほど偏った発言がない限り動意薄になると思われる。
 格付け機関のムーディーズは今週、豪州の金融機関について「安定的な見通しだが、住宅保有者のリスクが高まっている」と発表した。賃金の上昇と比較すると積み重なっている住宅ローンの問題が、今後はより一層注目されることになりそうだ。
 外的要因が豪ドル/ドル、豪ドル円に影響を与えることが多くなるだろう。特にコミー前連邦捜査局(FBI)長官の解任、トランプ大統領がフリン前大統領補佐官の捜査をやめるように前FBI長官に圧力をかけたこと、ロシア外相に同盟国の情報を渡したこと等、一連の「ロシアゲート」が為替市場にも大きく影響を与えている。同盟国の情報を渡したことが米報道機関に筒抜けになったこと自体、FBI長官の解任によりトランプ政権の内部分裂が始まっていることを示唆しているため、今回の問題は簡単には解決されないだろう。この問題が影響し当面はドルが売られ、豪ドルは買われるだろう。しかしドルは対円で特に重くなり、豪ドル円は頭が抑えられる形になると思われる。

 南ア・ランド(ZAR)は底堅いか。24日に4月の消費者物価指数が発表され、25日には南ア準備銀行(SARB)が政策金利を発表する。政策金利に関しては7.00%での据え置きが予想されている。南アの政治状況は良くも悪くもここ最近は変動していないため、ZAR相場も外的要因で動くと思われる。トランプリスクによるドル売りは対円での影響が大きそうだが、安全資産としてコモディティ価格が上昇することを考えるとZARが大きく下落するのも難しいだろう。


5月15日週の回顧

 豪ドルは対ドルでは強含み、対円では下落した。トランプ大統領の一連の「ロシアゲート」疑惑で豪ドルは対ドルで買われた。18日に発表された失業率が市場予想の5.9%より良かったこともあり、底堅く推移した。しかし、米長期債利回りが低下した影響で対円でのドル売りが顕著になり、豪ドル円は上値が重くなった。16日に発表されたRBAの金融政策決定理事会議事録は「豪ドル高、豪経済の推移を複雑化する」「コアインフレが2018年初めまで2%前後まで回復」と前回と変わらないものばかりで市場は動意薄だった。

 ZARは対円ではコモディティ価格の堅調な地合いを受けて、週初に3月30日以来となる8.67円まで上昇したが、その後「ロシアゲート」で円が買われたこともあり、上昇幅を縮めた。一方、対ドルではトランプリスクでドル売りになった影響を受け、先月25日以来の水準までZARは買われた。17日に発表された3月小売売上高は市場予想の-0.7%よりも良かったが、市場の反応は限定的だった。(了)
小針

最終更新:5月20日(土)11時02分

トレーダーズ・ウェブ

 

情報提供元(外部サイト)

トレーダーズ・プレミアム

トレーダーズ・プレミアム

DZHフィナンシャルリサーチ

株式情報会員専用サービス
入会受付中

月額10,000円(税別)

外資系動向やIPO情報でおなじみの 『トレーダーズ・ウェブ』 には、旬の銘柄がわかる「話題の銘柄」や、反転シグナルが出た銘柄をスクリーニングした「初動銘柄」など、注目情報が盛りだくさん!

【あわせて読みたい】

このカテゴリの前後のニュース

不動産投資コラム(楽待)

ヘッドライン