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株式明日の戦略-イベント満載の来週は波乱含み

5月19日(金)23時54分配信 トレーダーズ・ウェブ

2万円奪還のチャンスを逃す、イベント満載の来週は波乱含み

 19日の日経平均は3日ぶり小幅反発。序盤は米株の落ち着きや、前日までの下落の反動で自律反発狙いの買いなどで上昇して始まった。買い一巡後は再び円強含みに推移したことで、指数は一時19500円を下回る場面がみられた。午後に入り、日銀によるETF買い入れ期待から徐々に下値を切り上げ、底堅く推移した。前日まで下げの目立った東京海上HDや三井住友FGなどの金融セクターが堅調だったほか、東芝や三菱電など重電株もしっかり。また、東京エレクが大幅高となり、年初来高値を更新した。半面、グーグルが求人サイトを開設と発表したことで、リクルートが大幅安となり、先駆した任天堂やキーエンスなどは利益確定売りに押された。

 東証1部の騰落銘柄数は値上がり1090/値下がり804と買いが優勢。証券会社のレポートを手がかりにVテクノロジーが一段と騰勢を強め、大幅高で連日の高値更新。米国エアバッグ訴訟の和解が報じられたタカタはストップ高。上げ幅は縮めたものの、売り出しを発表したルネサスは一時ストップ高まで買われる場面があった。ほか、千代建などとの提携報道が好感されたユーグレナや、決算が好感された洋エンジなどが大幅高となった。一方、前期営業減益着地の日本ラッドが大幅安。直近で騰勢を強めていたマルコやジーンズメイト、ソルクシーズなどが大きく売られる展開となった。

 日経平均は今週、2万円に乗せる絶好のチャンスを逃し、わかりやすく急降下。企業決算はおおむね良好との見方が多いが、決算発表一巡後に買われているのは、半導体や有機EL関連など、決算でかなり良い内容が確認できたところと内需株の一角くらいで、業績確認で日本株の買い安心感が高まったとは言い難い。商いの増加を伴って上を試した後、節目を抜けず失速しており、決算通過で市場エネルギーの低下も予想されるなか、当面は上を追えるかよりも下値を固められるかを注視しておくべき。下値のメドとしては、19100円台後半から19200円台に、25日線(19210円、19日時点、以下同じ)や13週線(19214円)、26週線(19169円)などテクニカルの節目が多く控えており、この辺りは強いサポートになると考える。19500円近辺で落ち着く可能性も十分あると考えるが、ドル円にも荒い動きが出てきており、短期的には押しが深まるような展開も想定しておきたい。


【来週の見通し】
 波乱含みか。今週、米国株の急落をもたらしたトランプ大統領の政治問題に関しては、グローバル市場の重荷にはなる一方、問題の解決には時間を要すと見込まれる。来週は米国の経済指標が多く発表されるほか、5月開催のFOMC議事要旨公表、OPEC総会、G7シチリアサミットなど、相場の刺激材料が多い。5月のFOMC議事要旨では、6月利上げの確度が高まるような内容が確認できるか、それを受けてドル円に動きが出てくるかが注目される。OPEC総会は原油価格の動向に大きな影響を及ぼす可能性がある。これらの材料を吟味しながら一進一退の展開がメーンシナリオと考えるが、出てくる内容によっては、材料が絡み合い、強いトレンドを形成する可能性がある。米経済指標良好で、6月利上げ濃厚、産油国の協調減産継続、トランプスキャンダル沈静化なら、一気にリスク・オンムードが強まる。一方、逆の動きとなれば、リスク・オフが加速する展開もあり得る。
松井

最終更新:5月19日(金)23時54分

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