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<話題>不透明な仏大統領選、Frexitあり得るか―注目はルペン、メランション候補の動向

4月21日(金)19時47分配信 モーニングスター

現在値
コニカミノ 994 -1
板硝子 861 +9
ホソミクロ 4,045 -10
マキタ 4,030 +20
EIZO 3,650 -15
 フランスの大統領選が近づいてきた。流れとしては現地時間23日午前8時から午後8時(日本時間午後3時-翌午前3時)に第1回投票を実施。首位が得票の過半数を取れなかった場合、上位2候補が5月7日午前8時から午後8時(日本時間午後3時-翌午前3時)に決選投票を行う。6月11、18日に行われる仏国民議会(下院)選挙と合わせ、政治的リスクとなるため市場の関心は高い。

<4つ巴の争い続く>

 仏大統領選は昨年まで中道右派で共和党のフランソワ・フィヨン元首相が有利と目されていたが、年明け後に同氏の家族が給与を議会から不正に受け取っていたとする疑惑が浮上。連日この問題が報じられ支持率は急低下した。一方、一騎打ちの相手とみられている極右・国民戦線(FN)のマリーヌ・ルペン党首は各種世論調査で引き続き高い支持を集める。

 フィヨン候補に代わり台頭したのが独立系で元社会党・経済産業デジタル相のマクロン氏。直近の世論調査でルペン、マクロンの両候補は支持率25%前後で接戦を首位争いが演じており一応、第2回投票は両者の一騎打ちになるとの見方がコンセンサスとなっている。ただ、フィヨン氏、急進左派で左翼党共同党首のジャン・リュック・メランション氏の支持率もこの両名からさほど離れているわけではない。有権者の多くが投票先を留保しているとされ、上位4候補の混戦模様となってきた。

 台風の目となっているのは、足元で急速に支持率を伸ばすメランション氏だ。既存政党やエリート、差別主義的過去という弱点を各候補が持つなか、浮動票の受け皿になっている。EU(欧州連合)についてはリスボン条約(EU憲法)再交渉、可能性としてのEU離脱を訴えており、「フランスに労働市場改革の巻き返しリスク、財政拡大リスク、EU・ユーロ離脱リスクを高めるもの」(みずほ証券20日付リポート)と見方が出ている

<意外に高いFrexitのハードル>

 市場が懸念するのは大統領選の結果を受けフランスのEU離脱、つまり「Frexit」が現実的になることだろう。Frexitを連想させるのはルペン、メランション両候補。ただ、株価をみるとフランスの代表的株価指数CAC40は、昨年からEU離脱の確率が高まるこの両氏が人気となっても、特段ネガティブ的な反応は示さず3月には終値ベースで15年8月以来となる5000台を回復。これはEU離脱を訴えた極右的政党が高い支持を得るオランダ(3月に選挙実施)、ドイツの株価も同様の傾向を見せる。

 これはEU離脱のハードルが意外に高いことが影響している可能性はありそうだ。フランスの場合、憲法改正を伴うEU離脱の場合は憲法89条か憲法改正を伴わないユーロ離脱の場合でも憲法11条を用いる必要がある。そのため、みずほ証券は21日付リポートでルペン、メランション氏が大統領になった場合でも議会選挙(6月下院選挙、9月上院過半数の改選)でFrexit派が議席を確保できないと市場が判断した場合、Frexitのリスクを真剣に市場が織り込む展開にはならないとした。

 両氏が決選投票に進んだ場合、欧州比率の高い銘柄や欧州関連のETF(上場投資信託)はEU離脱を懸念しいったんリスクオフとなることはあり得るが、極端に警戒する必要も現状ではなさそうだ。

▽欧州比率の高い主な銘柄
 アーク <7873> 、SHOEI <7839> 、マキタ <6586> 、シマノ <7309> 、板硝子 <5202> 、ホソミクロン <6277> 、ローランドD <6789> 、EIZO <6737> 、オプテクスG <6914> 、コニカミノルタ <4902> 、日立工 <6581> 、キヤノン <7751> 、アシックス <7936> など

▽ETF
 ユーロ圏50 <1385> 、UBS欧州株 <1386> 、UBS通貨株 <1387> 、UBS通貨小型 <1388>

提供:モーニングスター社

最終更新:4月21日(金)19時47分

モーニングスター

 

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