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週間為替展望(ドル/ユーロ)-ドル円続落か

4月15日(土)11時02分配信 トレーダーズ・ウェブ

◆ドル円は、貿易不均衡是正圧力と朝鮮半島の地政学リスクから続落か
◆トランプ政権の議会運営と政策遂行能力への懸念もドル売り要因
◆ユーロは弱含みか、欧州の地政学リスクとフランス大統領選挙への警戒感で
(国際金融情報部・山下政比呂)

予想レンジ
ドル円 106.00-111.00円
ユーロドル 1.0400-1.0900ドル


4月17日週の展望

 ドル円は続落を予想する。15日前後に米財務省が発表する為替報告書での日本の取り扱いが注目される。18日に予定されている第一回の日米経済対話では、米国が日本に対して貿易不均衡是正を求める可能性が高まっている。朝鮮半島を巡る地政学リスクも懸念されており、4月30日の米韓合同軍事演習の終了予定日から5月9日の韓国大統領選挙にかけて、トランプ政権が北朝鮮に対して軍事行動に踏み切るのではないかとの見方もリスク回避の円買い要因となる。

 米議会は、ヘルスケア法案の採決を先送りしたまま復活祭の休会に入っている。4月25日に再開される議会が4月28日までに暫定予算案や米連邦債務上限の引き上げを採決できない場合、米連邦政府機関が閉鎖されることも考えられる。さらに、トランプ政権と共和党保守派グループ「下院自由議員連盟」の対立が深刻化しており、ヘルスケア法案の修正案の採決が5月以降に先送りされる可能性が高まっている。税制改革やインフラ計画の採決など政策遂行能力への懐疑的な見方が強まりつつある。プーチン露大統領が支援しているシリアのアサド政権に対して軍事攻撃に踏み切ったことで、ロシアとの第2次冷戦に突入する可能性が高まっていることもドル売り要因となる。ドル買い材料は、本邦機関投資家による新年度入りの新規外債投資、トランプ政権の税制改革やインフラ投資計画への期待感などが挙げられる。

 ユーロドルは伸び悩む展開を予想する。欧州での地政学リスクの高まり、ウクライナやシリア情勢を巡る欧米とロシアの対立が深刻化する可能性が高まっていることで伸び悩むか。フランスの大統領選挙ではルペン国民戦線党首が決選投票に進む可能性が残されている。欧州中央銀行(ECB)当局者が、フランス大統領選挙が終了するまで緩和政策を継続させるスタンスであることも、ユーロの上値を抑える要因となる。ギリシャへの追加支援は合意に達する可能性が高まっているものの、債務再編の可能性や7月のギリシャ国債の償還・利払いへの警戒感から予断を許さない状況が続いている。

 ユーロ円は、フランス大統領選挙への警戒感、欧州、中東、朝鮮半島を巡る地政学リスク回避の円買いなどで軟調な推移を予想する。



4月10日週の回顧

 ドル円は、トランプ大統領がシリアの空軍基地をミサイル攻撃したこと、朝鮮半島情勢を巡る地政学リスク回避の円買い圧力が高まったこと、トランプ大統領がドル高をけん制したことで108円台まで下落した。トランプ政権による貿易不均衡是正圧力への警戒感が高まったことや、米議会でヘルスケア法案修正案の採決が先送りされていることもドル売り材料となった。

 ユーロドルは、米長期債利回りの低下で強含んだものの、欧州の地政学リスクが高まったことで、1.06ドル台で伸び悩む展開となった。ECBが緩和政策の継続を示唆していることや、フランス大統領選挙への警戒感が払しょくされないこともユーロの上値を抑えた。

 ユーロ円は、トランプ政権による貿易不均衡是正圧力懸念、欧州、中東、朝鮮半島を巡る地政学リスク回避の円買いなどで、119円台から115台まで下落した。
山下

最終更新:4月15日(土)11時02分

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