ここから本文です

<話題>需要拡大期入りの火災報知機関連業界、関連銘柄は選別色も

3月25日(土)8時17分配信 モーニングスター

現在値
能美防 1,496 +9
ホーチキ 1,359 +19
コスモ電 1,220 ---
日本セラ 2,331 +60
芝浦電子 2,509 +28
 火災報知機関連業界が需要拡大期に入っている。住宅向け火災報知機は、2006年6月の改正消防法施行とともに設置が義務付け(東京都は04年)られたが、交換時期は設置から10年が目安とされ、更新需要が高まる傾向にある。消防庁の推計では約1100万台が該当するとされ、ビジネスチャンス到来と言える。さらにビルに設置されている火災報知設備についても建設バブル期(1988-1992年)後の更新需要が期待され、20年開催の東京オリンピックに向けた建設ラッシュも後押しする。

<業界大手中心に来期増益を観測>

 業界トップクラスの足元の利益状況は一見、高原状態に映るが、さらなる高みを目指す利益向上路線が市場のコンセンサスとなっている。火災報知機大手であるホーチキ <6745> の17年3月期連結営業利益予想は50億円(前期比0.9%増)。2期連続でピーク利益を塗り替える見通しながら、わずかな伸びにとどまる。もっとも、会社側計画は保守的とみられ、国内でのリニューアル売上高の増加で計画上ブレの余地が指摘されている。すでに2ケタ増益が観測されるとともに、来期増益も既定路線とされる。

 一方、総合防災機器大手である能美防災 <6744> の同期連結営業利益予想は100億円(同6.3%減)と減益を見込み、前期の3期連続ピーク利益更新に歯止めが掛かる。受注環境は良好ながら、消火設備事業の収益性低下が足を引っ張るとみられている。ただし、納期が集中する第4四半期(17年1-3月)の売上高が計画線で着地すれば、通期の同利益は前期実績を上回るとの見方も出ている。来期については、複数の調査機関が増益コースを見込んでおり、流れは依然上方向にある。

 このほか、関連企業のなかでは、家庭用ガス警報機で国内首位、火災警報機も手掛ける新コスモス電機 <6824> が17年3月期の連結営業利益予想で5.3%増益、温度センサー部品大手で火災警報機用にも展開する芝浦電子 <6957> が同38.3%増、赤外線セラミックで世界シェア首位、火災警報機も販売する日本セラミック <6929> が17年12月期の連結営業利益予想で9.4%増など順調な見通し。いずれも来期増益が想定され、好実態銘柄として位置づけられる。

<ホーチキなど株価は頑強な足どり>

 問題は株価動向。すでに業界事情の織り込みが進むとともに選別色が漂っている。大手2銘柄の動きを追うと、ホーチキは今月24日に昨年来高値を1513円まで切り上げ、頑強な足どりを示している。一方、能美防災は16年11月21日に昨年来高値1839円を付けた後、2月17日には下落率で2割近い1477円まで突っ込み、足元の戻りは限定されている。芝浦電子、日本セラミックは上昇トレンドを継続中で、新コスモス電機は1月12日に昨年来高値1468円まで上昇したあと、1200円台で値固めの格好である。

 それぞれの動きには温度差があり、勢いに乗る銘柄の追撃買いか、あるいは調整一巡を見据えた銘柄の押し目買いかは意見の分かれるところ。あえて投資尺度を引き合いに出せば、PER10倍そこそこのホーチキ、PBR0.6倍程度にすぎない新コスモス電機が狙い目か。

提供:モーニングスター社

最終更新:3月25日(土)8時17分

モーニングスター

 

【あわせて読みたい】

この記事の関連銘柄ニュース

このカテゴリの前後のニュース

不動産投資コラム(楽待)

ヘッドライン