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週間為替展望(豪ドル/ZAR)-豪ドル円は底固いか

3月18日(土)11時02分配信 トレーダーズ・ウェブ

◆欧米は金利先高観で円一弱に、豪ドルは対円では底堅いか
◆RBAは住宅価格上昇と弱い雇用で金利は一年通して据え置きも
◆ZAR、米利上げペース加速の示唆なく高金利通貨の魅力増すか

予想レンジ
豪ドル円   85.85-91.00円
南ア・ランド円 8.60-9.00円


3月20日週の展望

 豪ドル円は堅調か。欧州中央銀行(ECB)理事会で物価見通しが上方修正され、米連邦公開市場委員会(FOMC)では利上げが発表された。FOMCの結果発表後には、過大に利上げペースの加速を期待していた市場参加者からのドル売りが続いたが、欧米各国には金利先高感が依然あり、日本との金利差を考えると円が一弱になる可能性がある。豪ドル円はドル円やユーロ円の買いにつられて上昇する展開を予想する。
 ブロック豪準備銀行(RBA)総裁補佐は先週、豪健全性規制庁(APRA)の貸し出し規制が住宅市場のリスクを軽減させていることは確かであるが、必要ならばRBAは引き締めのためさらなる措置を講じる用意があると発言した。家計債務が拡大し、住宅価格の上昇が続いていることを考えると金利を引き下げる状況ではない。

 一方、2月の失業率は前回の5.7%から5.9%に悪化し、就業者数も6400人減と市場予想の1万6千人増よりも大きく悪化したことを踏まえると、金利を引き上げる状況でもなく金融政策の舵取りが難しくなっている。豪大手銀行のナショナル・オーストラリア銀行(NAB)は従来、RBAは年後半に金利を引き下げると予測していたが、今年は1年を通して据え置かれる方向に変更した。今週はRBAの金融政策決定理事会の議事録が公表される。前回の議事録ではインフレ見通しは安定しているものの、徐々に上昇しているとされた。RBAの議事録には警戒が必要である。豪ドル円は2月後半に2回支えられた85.85円を下値に、上値は2014年11月高値と2016年6月安値の61.8%戻しである91.27円を目指す展開を予想する。

 南ア・ランド(ZAR)円は底堅くなりそうだ。FOMCで利上げペースの加速が示されなかったこともあり、高金利通貨としての魅力が持続しそうだ。ズマ大統領が「私は大統領になりたくはなかった」と発言したことから、時間はかかるだろうが不人気な大統領が辞めることはZAR相場にはポジティブな材料となる。


3月13日週の回顧

 週初はブロックRBA総裁補佐の発言が住宅価格の高騰に対して警戒感を示すものであったため、利下げ観測が後退し、豪ドルは底堅い展開になった。豪ドル円は86円前半から87円半ばまで、豪ドル/ドルも0.75ドル前半から0.77ドル前半へと上昇した。豪ドルは対NZドルでは昨年4月以来となる1.10NZドルに迫る勢いで上昇した。しかし、2月の失業率が市場予想よりも悪い結果であったため上値から切り返し、豪ドル/ドルは0.76ドル台、豪ドル円も86円台まで下落した。

 南アフリカの製造業生産と小売売上高がどちらも市場予想より悪かったものの、ZARの反応は限定的だった。逆にFOMC後は高金利通貨の存在が増したこともありZAR買いに急激に反応し、ドル/ZARは13.04ランドから12.80ランドまで急落、ZAR円も8.79円から8.88円まで急伸した。(了)
松井

最終更新:3月18日(土)11時02分

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