〔NY石油〕WTI続伸、83ドル台(26日午前)

4/26 23:31 配信

時事通信

 【ニューヨーク時事】週末26日午前のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、イスラエルがパレスチナ自治区ガザ南部ラファ侵攻の準備を進める中、中東情勢への警戒感がくすぶり、続伸している。米国産標準油種WTIの中心限月6月物は午前9時55分現在、前日比0.36ドル高の1バレル=83.93ドル。
 ガザでイスラム組織ハマスと交戦するイスラエルは、ガザ各地で空爆を強化しており、ラファ侵攻が近いとの見方が強まっている。25日未明にはイスラエル軍がラファへの空爆攻撃を行ったほか、ガザ北部や中部、南部ハンユニスの東部への攻撃も再開。民間人を避難させる方針を明らかにするなど、ラファへの地上攻撃に向けた計画が現実味を帯びており、市場では中東地域での紛争拡大懸念が再燃。この日は買いが優勢となっている。
 一方、米商務省が26日発表した3月の米個人消費支出(PCE)物価指数は、前年同月比2.7%上昇した。伸び率は前月(2.5%)から拡大し、市場予想も上回るなど、インフレの底堅さが再確認される内容だったことを受け、米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ開始時期の後ずれ観測が強まり、上値は限定的となっている。(了)

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最終更新:4/27(土) 0:26

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