〔米GDP反響〕インフレ退治は道半ば=BMOのアンダーソン氏

4/26 4:15 配信

時事通信

 BMOの米国担当主任エコノミスト、スコット・アンダーソン氏=米商務省が25日発表した2024年1~3月期の実質GDP(国内総生産)速報値は、季節調整済み年率換算で前期比1.6%増となり、市場予想を下回った。下振れのサプライズは個人消費支出や輸出などに起因した。
 個人消費は2.5%増と前期(3.3%増)から鈍化した。1~3月期における個人消費の減速は、加速しているインフレ傾向を大きく反映している。GDPデフレーターは3.1%上昇と前期の1.7%上昇を上回り、個人消費支出(PCE)物価指数コアは3.7%上昇と前期から大幅な伸びを見せた。これは、翌26日に発表される3月のPCE物価指数が上振れするリスクを示唆している。一方、輸出の伸びは前期(5.1%増)から0.9%増と減速。ドル高地合いが米企業の海外での販売に大きな逆風となっている可能性がある。
 1~3月期の個人消費支出の急速な減速を受け、米連邦準備制度理事会(FRB)による金融引き締め政策が消費者需要を抑えているとの信頼感が幾分回復するはずだ。ただ、今回の指標で明らかになったインフレの再燃は、インフレを打ち負かすというFRBの仕事が道半ばであることを明らかにするだろう。(ニューヨーク時事)〈STAT〉〈FRB1〉

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最終更新:4/26(金) 4:15

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