〔米GDP反響〕少なくとも年内1回の利下げを想定=タトル・キャピタルのタトル氏

4/26 4:14 配信

時事通信

 タトル・キャピタル・マネジメントのマシュー・タトル最高経営責任者(CEO)=2024年1~3月期の米実質GDP(国内総生産)速報値と米個人消費支出(PCE)物価指数について、米連邦準備制度理事会(FRB)と市場参加者は、景気減速とインフレの高止まりが同時に進む「スタグフレーション」が起きていると捉えているだろう。これは、起こり得ることの中でも最悪の事態だ。
 興味深いことに、JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)が米紙ウォール・ストリート・ジャーナルのインタビューで、インフレ抑制と経済成長の維持を両立する「ソフトランディング(軟着陸)」の実現の可能性に対し幾分弱気な姿勢を示した。GDPは一つの統計に過ぎず、3月のPCE物価指数や4月の雇用統計、米主要企業の四半期決算や業績見通しなどの発表も控えているが、FRBは困難な状況にいることは確かで、きょうのGDPはどの方面においても良い内容とは言えない。
 インフレの根強さを示す指標が相次ぐ中で早急に利下げをするのは愚かな行動だが、それでもFRBは利下げの実施を望んでいると思う。年内に少なくとも1回の利下げが行われると想定している。言うまでもなくこの先の指標次第だが、第3四半期のどこかになるかもしれない。(ニューヨーク時事)〈STAT〉〈FRB1〉

時事通信

最終更新:4/26(金) 4:14

時事通信

最近見た銘柄

ヘッドラインニュース

マーケット指標

株式ランキング