3月の豪CPI上昇率、3．5％に拡大＝インフレ収束進まず―統計局☆差替

　【シドニー時事】オーストラリア統計局が24日発表した3月の消費者物価指数（CPI）上昇率は前年同月比3．5％だった。エネルギー関連価格が上昇し、伸びは前月（3．4％）よりも拡大した。市場予想の3．4％を上回り、インフレの収束が進んでいないことが浮き彫りとなった。
　1～3月期は前年同期比3．6％で、市場予想の3．5％を上回った。前期比では1．0％だった。
　3月単月では、自動車燃料が8．1％となり、前月の4．1％から急拡大。電気料金も5．2％と、前月の0．3％から跳ね上がった。また、保険・金融サービスは8．2％、家賃は7．7％と高止まりしている。
　豪準備銀行（中央銀行）は3月、インフレ率を下げるため政策金利を4．35％に据え置いた。今回、CPI上昇率が予想に反して拡大したことで、市場では利下げがさらに遠のくとの見方が広がっている。（了）〈STAT〉