〔東京外為〕ドル、154円台後半=米利下げ先送り観測で上昇(22日午後5時)

4/22 17:07 配信

時事通信

 22日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、米国の利下げ先送り観測で買い戻され、1ドル=154円台後半に上昇した。午後5時現在は、154円65~66銭と前週末(午後5時、154円47~48銭)比18銭のドル高・円安。
 午前は、国内輸入企業の買いや時間外取引での米長期金利上昇を受けて、154円70銭台に上昇した。仲値公示後は、日経平均株価や米金利動向を眺めながら、154円55~70銭台でもみ合った。
 午後は、日経平均の持ち直しで154円75銭付近と午前の高値を上抜けたが、その後は政府・日銀による介入警戒で伸び悩み、154円50台へ失速した。
 前週末の米国市場では、中東情勢を巡る過度な警戒感が和らいだことやグールズビー・シカゴ連銀総裁が「インフレ抑制に向けた進展は、今年に入り停滞した」と早期利下げに慎重な姿勢を示したことなどから、買い戻しが優勢だった。
 東京市場も、米利下げ先送り観測を背景に高値圏で推移したが、介入警戒感が根強いことから上値追いには慎重で、155円を試す動きはみられなかった。
 この後の海外市場は、重要な経済指標の発表が予定されていないほか、ブラックアウト期間でFRB高官の発言機会もなく、ドル円は明確な方向感が出にくいもよう。週後半に、米国のGDPやPCE物価指数、日銀の金融政策決定会合といった重要イベントを控えていることも、投資家の様子見姿勢を強めている。市場からは「中東情勢のヘッドラインで動く可能性があり、注意を払う必要がある」(外為仲介業者)との声も出ていた。
 ユーロは対円で上昇、対ドルはもみ合い。午後5時現在は、1ユーロ=164円82~84銭(前週末午後5時、164円59~60銭)、対ドルでは1.0658~0658ドル(同1.0655~0655ドル)。(了)

時事通信

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最終更新:4/22(月) 17:35

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