〔東京外為〕ドル、154円台前半=売り一巡後は持ち直す(19日午後3時)

4/19 15:05 配信

時事通信

 19日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、中東情勢の緊迫化を受けた売りが一巡した後は買い戻しが入り、1ドル=154円前半に持ち直している。午後3時現在は、154円33~33銭と前日(午後5時、154円26~27銭)比07銭の小幅ドル高・円安。
 ドル円は早朝、前日の海外時間で買いが優勢となった流れを受け、154円50銭台で取引された。午前9時以降、実質的な五・十日による実需筋の買いで154円60銭台に浮上。その後、イスラエルによるイランへのミサイル攻撃が報じられ、一気に153円60銭台に急落した。正午も同水準で低迷したが、午後は「イスラエル攻撃を受けた初期的な売りは一巡した」(運用会社アナリスト)ことから買い戻しが入り、午後3時に向けては154円30銭台へと戻り歩調となった。
 前日の海外市場では、米国時間にフィラデルフィア連銀製造業景況指数の強い結果や米長期金利の上昇のほか、ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁らの早期利下げに否定的な発言などで154円65銭前後に上昇した。終盤は154円60銭前後で伸び悩んだ。
 東京時間は、序盤は底堅い展開だったが、イスラエルのイラン攻撃の報道で「一気にリスクオフに振れた」(FX業者)とされ、株価急落と同時にドル円も下値模索を余儀なくされた。ただ、「リスク回避の円買いが一巡した後は円は売り戻しが優勢になった」(先の運用会社アナリスト)とされ、ドル円は急速に戻り歩調となった。目先は「現行水準でもみ合いながら中東情勢の行方を見守る状況になる」(同)とみられる。
 ユーロも午後は対円で戻り歩調となった。対ドルは小高い。午後3時現在は、1ユーロ=164円04~08銭(前日午後5時、164円76~77銭)、対ドルでは1.0630~0630ドル(同1.0680~0680ドル)。(了)

時事通信

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最終更新:4/19(金) 16:57

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