〔NY石油〕WTIほぼ横ばい、82.73ドル(18日)

4/19 4:53 配信

時事通信

 【ニューヨーク時事】18日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、ほぼ横ばい。小幅ながら4営業日ぶりにプラス圏に浮上した。米国産標準油種WTIの中心限月5月物の清算値(終値に相当)は、前日比0.04ドル(0.05%)高の1バレル=82.73ドル。6月物は0.05ドル安の82.10ドルだった。
 イスラエルがイランに反撃するタイミングを巡り、22日から約1週間続くユダヤ教の祝祭「過ぎ越しの祭り」明けになるとの観測が台頭。地政学的リスクがひとまず後退したとして売りが先行し、相場は早朝に一時81ドル台半ば付近に下落した。
 しかし、その後は前日引け水準近くまで戻し、上下にもみ合う展開。バイデン米政権はこの日、イランの軍事関係者を対象とした追加制裁を発表したほか、ベネズエラの石油・ガス業界に対する制裁も復活させたことで、供給不安を意識した買いが入った。
 一方、米欧の金融政策の方向性が分かれつつあることで、エネルギー商品需要の先行き不透明感も強まっている。この日朝方発表された米雇用関連指標は労働市場の底堅さを示す内容。インフレ圧力も根強く、米連邦準備制度理事会(FRB)は現行の政策金利を当面維持するとの見方が拡大しているが、欧州中央銀行(ECB)は近く利下げに踏み切る見通し。また、世界最大の石油輸入国である中国の経済指標も強弱まちまちとなっており、終盤まで売り買いが交錯した。
 ▽ガソリン=続落。中心限月5月物の清算値は1.50セント安の1ガロン=271.37セント。
 ▽ヒーティングオイル=4営業日続落。5月物の清算値は4.08セント安の1ガロン=253.39セント。(了)

時事通信

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最終更新:4/19(金) 5:26

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